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■山爺[やまじじ]▽解説 高知県をはじめとして四国各地でいう山中の妖怪で、山爺(やまじじ、やまじじい)または山父(やまちち)、山じち等と呼ばれています。 外見については人間に似ている、背の高い老人、痩せた老人の姿をしている等といわれるほか、目、さらに手足が一 ...

■まもう▽解説 『土佐お化け草紙』にある妖怪です。 名は「猫股 一名まもふと云」と記され、髪を振り乱し牙を剥く髭面の化物として描かれています。 詞書によると、これは年経た赤猫が白髪山に住んで形を変えたものと伝えられています。 この猫股は疱瘡の者や眠りたが ...

■風呂の生首[ふろ‐なまくび]▽解説 高知県高知市には以下のような話が伝わっています。 昔、高知城下に山田という武士の家があり、当主の弟に「五内さん」と呼ばれる人がいました。 五内さんは化物が好きだという変わり者でしたが、部屋住みの例にもれず、士官の道も ...

■八面の狸[やつづら‐たぬき]▽解説 高知県吾川郡池川町に伝わる妖怪です。 昔、ハヅマの滝の辺りには八つの頭がある「ヤツヅラのタヌキ」が棲んでいて、井の谷の綺麗な娘さんを毎晩食べに来ていました。 ある時、この地を訪れた狩人が宿を乞いましたが、家の主人は「 ...

■鞭[むち] ▽解説  高知県高岡郡黒岩村に伝わるものです。  田の上で鞭を振り回すような音を立てて強風が吹き、これに当たると病気になるといいます。 ▽関連 ・魔風  「伝承妖怪お題絵」2013年6月のお題でした。  風に乗ってやって来 ...

■骨なし女[ほね-おんな] ▽解説  『土佐お化け草紙』に描かれている妖怪です。  詞書によると、骨なし女はまたの名をくらげ女ともいい、潮江のはば山に住む幽霊が年を経て骨のない女となったものだといいます。  人死のあった家には必ず来て、夜な夜な庭 ...

■宿守[やどもり] ▽解説  『土佐お化け草紙』に、馬骨とともに描かれている妖怪です。  宿守(ヒキガエル)を殺せばこのような化物となり、人の閨へ来るといいます。 ▽註 ・『土佐お化け草紙』…土佐で描き継がれていた妖怪絵巻。16の妖怪譚を収録 ...

■馬骨[ばこつ] ▽解説  『土佐お化け草紙』に、宿守と蚊帳の内で語らう様子が描かれている妖怪です。  火事で焼け死んだ馬が化したものであるといいます。 ▽註 ・『土佐お化け草紙』…土佐で描き継がれていた妖怪絵巻。16の妖怪譚を収録。堀見家 ...

■子とろ子とろ[こ-こ-] ▽解説  『土佐お化け草子』に描かれている妖怪です。  鮮血の滴る小児の生首をくわえた半裸の女が描かれ、「子とろ子とろ、一名しと(嫉妬)女」とあります。  嫉妬深い女が化したもので、恨みに思う女の子供の寝屋に忍び入り、子 ...

■山女[やまおんな]▽解説 各地の山間部でいう女の妖怪です。 山姥の類で、土地によって様々な性質が伝えられています。 熊本県下益城郡での山女は、髪の毛が地につくほど長く、節があるといいます。また、人に会うとゲラゲラと笑い、同時に人の血を吸うといいます。  ...

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