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■首折れ寝牛[くびお-ねうし]▽解説 香川県綾歌郡綾歌町に伝わるものです。 菅原道真が讃岐守在任中の仁和四年(888)、讃岐は数十年に一度の大旱魃に襲われました。 そこで道真は斎戒沐浴して城山に登り、自ら雨乞いを行いました。懸命に祈りを捧げたにもかかわらず、翌 ...

■牛鬼[うしおに]▽解説 香川県高松市と坂出市の間に連なる五色台の青峰にある根香寺(ねごろじ)には、牛鬼退治の伝説が残っています。 豊臣秀吉の時代、青峰山中に牛鬼が出没して人畜に危害を加えていました。 困り果てた人々は弓の名手である浪人・山田蔵人高清に牛鬼 ...

■唐獅子[からじし]▽解説 香川県仲多度郡琴南町美合の伝承です。 氏神さんのカラジシ(唐獅子)は山で働く人を守るといわれています。 雌雄一対で、雄は氏神さんの命令があれば犬に姿を変えて駆けだし、雌もその後に従います。また、雌は弁当の丸い団子をいつも口にくわ ...

■猪婿[いのししむこ]▽解説 中四国地方では「猿婿入」型の昔話のひとつとして、猪と人間の娘が婚姻する話が伝わっています。 広島県比婆郡敷信村での例です。 昔、爺さんと三人の娘が暮らしていました。爺さんが荒れた畑を耕そうとしていると猪が現れて、娘のうち一人 ...

■庄屋の大蛇[しょうや-おおくちな]▽解説 香川県小豆郡土庄町に伝わるものです。 貞享(1684~1688)の頃に溜め池の蛙子池を築造した小豆島肥土山村の庄屋・太田伊左衛門典徳の家は備前と深い縁がありましたが、あるとき備前某家との間で揉め事が起こり、訴訟となりました ...

■広虫女[ひろむしめ] ▽解説  『日本霊異記』「非理を強ひて以て債を徴り多の倍を取りて現に悪死の報いを得し縁」に登場する人物です。  田中真人(たなかのまひと)広虫女は、讃岐国美貴郡の大領・外従六位小屋県主宮手の妻でした。  八人の子を産み、財 ...

■とりけ ▽解説  香川県丸亀地方に伝わるものです。  鉄道の踏切や川、池などで変死がよくあるのは、先にそこで死んだ者が離れずにいて、通りかかった者を誘うからだといわれています。  「伝承妖怪お題絵」2013年3月のお題です。  先に死んだ者 ...

■小便飲み[しょうべんの-] ▽解説  香川県仲多度郡琴南町に伝わる妖怪です。  炭焼き小屋では簡易便所として設置した桶に小便をしますが、小便飲みは真夜中にこの小便を飲みに来るといいます。そのため小便桶の中身が空っぽになってしまうのだといいます。 ...

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