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■赤鼠[あかねずみ]▽解説 太田南畝の随筆『一話一言』巻四十八には「奥州赤鼠」の題で、津軽の海にて大量発生した鼠についての記述があります。 延宝七年(1679)四月頃。 奥州津軽の浦人が磯辺の山に登って頂上から海原を見渡すと、夥しい数の鰯が寄ってくる様子が見え ...

■水虎様[すいこさま]▽解説 青森県津軽地方で祀られる一種の水神で、スイコサマ、シッコサマ、セッコーサマなどと発音されるようです。 いわゆる河童の姿をした木像や石像が各集落の神社境内や路傍、水辺といった場所に置かれ、水難除けの祈りを集めていました。呼び名 ...

■テラコッタル▽解説 昭和43年(1968)刊行の山内重昭著『世界怪奇スリラー全集② 世界のモンスター』にある妖怪です。 同書では妖怪、怪物、モンスターなどと呼ばれるものたちを「科学派」「吸血派」「変異派」の三つに分類し、これらの物語を児童向けの読み物で紹介する ...

■たこ▽解説 青森県北津軽郡金木町嘉瀬に伝わる昔話に登場する妖怪です。 昔、ある盲目の男が三味線を抱えて、杖を頼りに峠を越えようとしていました。 麓の人々は「日のあるうちに越えられず、山で野宿するようなことになれば命が危ない。間もなく日暮れなのだから明日 ...

■北向きの隠居[きたむ‐いんきょ]▽解説 青森県三戸郡階上村に伝わる話に登場する化け狐です。 昔、ある村に美濃見藤蔵という名の狩人がいました。 いつものように山へ狩りに出かけて昼飯を食っていたところ、向こうの山際で一匹の子狐が雉の羽毛をむしり取っている様 ...

■氷柱女房[つららにょうぼう]▽解説 東北地方や新潟県などに伝わっているもので、氷柱女、しがま女房、すが女房、かねこおり女房などの呼び名もあります。 ある若者が軒に下がった氷柱を鋸で切りながら「この氷柱のように美しく、色の白い女房がほしい」と呟きます。  ...

■布絡み[ぬのがら-] ▽解説  青森県三戸郡田子町長坂に伝わる妖怪です。  長坂には布沼という大きな沼があり、ここには布絡みという奇怪な主が棲んでいるといわれました。  布絡みは布に化けて沼のほとりの垣根に下がり、見つけて取ろうとした人のもとに ...

■手長婆[てながばばあ] ▽解説  青森県や千葉県北部、茨城県南部でいう妖怪です。  青森県三戸郡田子町ではいわゆる手長足長伝説の類として語られています。大昔に貝守ヶ岳の頂上に棲んでおり、そこから八戸の海まで手を伸ばし貝を取って食べていたといい ...

■うわん ▽解説  『百怪図巻』『化物づくし』などの絵巻や『画図百鬼夜行』に描かれた、両手を振り上げ脅かすようなポーズをとっている妖怪です。  体色は薄橙、小豆色、緑など絵巻によりまちまちとなっていますが、顔つきや体勢はおおむね一致しています。 ...

■水虎[すいこ] ▽解説  もとは中国に伝わる妖怪で、日本では主に河童の別名として用いられ、長崎県や青森県などでは伝承上に水虎の名がみられます。  『本草綱目』によれば、水虎は三、四歳の小児のようで鱗があり、膝頭が虎の爪に似ていると解説していま ...

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