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■九頭龍[くずりゅう]▽解説 九つの頭をもつ龍で、日本各地の伝説に登場するものです。 信州戸隠山(長野県)は九頭龍(九頭龍大神、九頭龍権現)信仰の地として古くから知られています。 九頭龍を祀ったのは嘉祥三年(854)に戸隠山を開いた学問行者であるとされ、『阿裟縛抄 ...

■輪入道[りんにゅうどう]▽解説 山田野理夫著『アルプス妖怪秘録』にある妖怪で、中央アルプスの西駒ヶ岳(長野県)に現れるとされています。 古畑某という猟師が仲間と共に山道にさしかかったときのことです。 突然、古畑が「あれを見ろ」と叫び、空中を指さしました。 ...

■片輪車[かたわぐるま]▽解説 京都の東洞院通などに出たとされる、車輪が片側だけにしかない牛車の妖怪です。 延宝五年(1677)に出された『諸国百物語』巻一には、「京東洞院かたわ車の事」として次のような話が収められています。 昔、京の東洞院通には「かたわ車」 ...

■布引牛[ぬのひきうし]▽解説 信州の善光寺にまつわる伝説のひとつに登場するもので、思わぬきっかけで良い方へ導かれることをたとえた「牛に引かれて善光寺参り」という諺のもとになっています。 昔、信濃国小県郡に無信心で意地悪な老婆が住んでいました。 あるとき ...

■鼠大明神[ねずみだいみょうじん]▽解説 長野県埴科郡坂城町に伝わるもので、同町の「鼠」「岩鼻」その他の地名の由来になったといわれる話です。 昔、鼠宿の村に危険な毒虫の恙虫(ツツガムシ)が発生したため、村人たちは近くの洞穴に棲む大鼠に退治してもらおうと考え ...

■お香代水神[‐かよすいじん]▽解説 長野県飯田市千代に伝わるもので、禿(かむろ、かぶろ)水神とも呼ばれています。 昔、千代村の庄屋・徳兵衛は三十三観音参りを終えて帰る途中、見慣れない女の子に出会いました。 女の子は河原の石に手を合わせて一心に拝んでいたか ...

■インモウ鬼[‐き]▽解説 山田野理夫著『アルプス妖怪秘録』で長野県伊那の妖怪として紹介されているものです。 伊那高遠の城下町に、廃寺となって今や名もわからなくなった寺がありました。 かつてここには京都の本山で修行を積んだ無外という住職がいましたが、ある ...

■ジャシン鳥[‐ちょう]▽解説 長野県下伊那郡清内路村に伝わる民話には「ジャシン鳥」という怪鳥が登場します。 昔、ある村では夜毎にパタパタパタパタと鳥が羽ばたく音がして、その度に飼っていた牛馬や山羊が消え失せるという不思議な出来事が続いていました。 村人 ...

■七尾の古狐[しちび‐ふるぎつね]▽解説 明治29年5月の『名古屋絵入新聞』にて報じられているものです。 長野県東筑摩郡島田村字高松近傍の農家では、ある頃から頻りに家畜の鶏が盗み去られるようになっていました。 これは狐狸の仕業に違いないと、明治29年5月18日に ...

■けいじゅん▽解説 『曽呂利物語』の「耳切れうん市が事」に登場する尼僧の幽霊です。 信濃国、善光寺の敷地内には比丘尼寺がありました。 この寺には越後国出身の「うん市」という座頭が出入りしていましたが、体調を崩してから半年ほど訪問が途絶えていました。 久し ...

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