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■あやし野[-の] ▽解説  『怪談筆始』に登場する、化物たちが暮らす世界の人気遊女です。  豪傑・坂田公平(金平)は思いのままに化物たちをいじめ散らし、「この後決して人間に仇は致すまじ」と証文までとったうえ、故郷へのよい土産話の種と、化物世界の ...

■北国のおばけ[ほっこく-] ▽解説  安政(1854~1860)の頃に製作された作者不詳の錦絵『北国乃おばけ』に描かれているものです。  複数の人物を寄せ集めて別の姿を形作る「寄せ絵」の類(歌川国芳の『みかけハこハゐがとんだいい人だ』などが有名)で、吉原遊郭の女 ...

■コワバカラチキ ▽解説  『百鬼夜講化物語』に「蛮名コワバカラチキ」として載るものです。  この化物は和漢の書には見えず、物産学者によればオランダの丑三つ時に出るものだと記されています。  絵には男を踏みつけるコワバカラチキが描かれており、そ ...

■泥田坊[どろたぼう] ▽解説  『今昔百鬼拾遺』に描かれている妖怪です。  土中から上半身を出す単眼、三本指で裸形の化物が描かれており、「むかし北国に翁あり。子孫のためにいささかの田地をかひ置て、寒暑風雨をさけず時々の耕作おこたらざりしに、こ ...

■づるづるべったり ▽解説  『画本纂怪興』にある妖怪です。  三つ布団(高位の遊女が用いた三枚重ねの敷布団)の上で微笑んでいる、異様に鼻毛の長い男が描かれています。男には手がなく、下半身もほとんど消えた状態となっています。  「此妖怪極めて手なく、鼻毛は ...

■ももんがあ▽解説 ももんが、ももんがあはムササビ、モモンガを指す言葉であると同時に、関東、中部地方では化け物を意味する幼児語です。 化け物が人を脅すときの叫び声ともされ、大人が子供を脅かす際にも用いられました。 ムササビ類の飛膜を広げて滑空する性質から ...

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