タグ:諸国百物語

■片輪車[かたわぐるま]▽解説 京都の東洞院通などに出たとされる、車輪が片側だけにしかない牛車の妖怪です。 延宝五年(1677)に出された『諸国百物語』巻一には、「京東洞院かたわ車の事」として次のような話が収められています。 昔、京の東洞院通には「かたわ車」 ...

■黒色の女房[こくしき‐にょうぼう]▽解説 『諸国百物語』巻之二には「ぶんごの国何がしの女ばう死骸を漆にて塗りたる事」という話が収められています。 豊後国に暮らす某の妻は十七歳、世に隠れなき美人でした。夫婦は仲睦まじく、夫は常々「もしもお前が先立ったとし ...

■有馬の女化物[ありま‐おんなばけもの]▽解説 『諸国百物語』には、「尼が崎伝左衛門湯治してばけ物にあひし事」として、有馬温泉(兵庫県神戸市)に現れた化物のことが記されています。 摂州尼崎の伝左衛門という者が、あるとき有馬へ湯治に出かけました。 湯に浸かっ ...

■手の目かじり[て‐め‐] ▽解説  水木しげるの著作で紹介されている妖怪です。  その絵姿と解説文から、『諸国百物語』の「ばけものに骨をぬかれし人の事」に登場する化物のことを指していると考えられます。  「ばけものに骨をぬかれし人の事」は、以 ...

■百物語[ひゃくものがたり] ▽解説  百物語は、伝統的な怪談会の様式です。  参加者が順に怪談を語り、一話終わるごとに灯火を一つ消すというもので、百話語り終えて用意した百の灯火が全て消え真っ暗になったとき、本当に怪異が起こるといわれました。 ...

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