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■牛巻の大蛇[うしまき‐だいじゃ]▽解説 尾張国愛知郡の「牛巻の淵」にかつて棲んでいたという大蛇で、牛馬をも取り巻いてしまうほどの巨体をもち、人民を悩ませていたと伝えられています。 江戸時代に編まれた尾張の地誌『尾張徇行記』や『尾張名所図会』には、大原真 ...

■夜刀神[やとのかみ]▽解説 『常陸国風土記』行方郡の段に記されているもので、この土地の人々は角のある蛇のことをさして「夜刀神」と呼んでいたといいます。 杞(かわやなぎ)を身につけていれば難を逃れられるも、そうでない者が運悪くこれを見ると一家一門は破滅し子 ...

■伊吹山の水神[いぶきやま‐すいじん]▽解説 『金玉ねぢぶくさ』巻之七には「伊吹山の水神」という話が収められています。  江州伊吹山には様々な草が生えており、昔から多くの人が薬草を求めて分け入っていました。守山宿の医師・玄仲(げんちゅう)もそのような者の一 ...

■雪路[ゆきじ]▽解説 小枝繁作、蘭斎島北嵩(葛飾北嵩)画で文化五年(1808)に出された読本『高野薙髪刀(こうやかみそり)』の登場人物です。  頃は文安(1444~1449)。 相州山内の鍛冶職人・虚六平正秀(きょろくへいまさひで)はある日、短刀を打っている最中に、庭先の樹 ...

■たこ▽解説 青森県北津軽郡金木町嘉瀬に伝わる昔話に登場する妖怪です。 昔、ある盲目の男が三味線を抱えて、杖を頼りに峠を越えようとしていました。 麓の人々は「日のあるうちに越えられず、山で野宿するようなことになれば命が危ない。間もなく日暮れなのだから明日 ...

■庄屋の大蛇[しょうや-おおくちな]▽解説 香川県小豆郡土庄町に伝わるものです。 貞享(1684~1688)の頃に溜め池の蛙子池を築造した小豆島肥土山村の庄屋・太田伊左衛門典徳の家は備前と深い縁がありましたが、あるとき備前某家との間で揉め事が起こり、訴訟となりました ...

■オケツ▽解説 岡山県岡山市などに伝わる妖怪です。 お産の際、注意しないとオケツと呼ばれる怪物が生まれることがあるといいます。 その形は亀に似て背には蓑毛が生えており、胎内から出るとすぐに縁の下へ駆け込もうとするといいます。 早く殺してしまえばよいものの ...

■蛇女[じゃじょ]▽解説 化物尽くしの絵巻物に描かれる妖怪の一種で、『百妖図』でその姿が確認されています。 顔は人間の女、体も人のようであり衣服を纏っているものの、胸元は蛇腹のように段があり、足にも鱗が生じています。また、裾からはやはり蛇のような太い尾が ...

■蛇腹女[じゃばらおんな]▽解説 『百鬼夜講化物語』にある妖怪です。 その名のとおり蛇のような胴体で、額にも目をもつ女妖怪が男を捕えようとする場面が描かれています。 これは縫箔屋(刺繍と摺箔を用いて衣服に紋様を施す職人。単に刺繍屋のことを指す場合も)の女房 ...

■蛇体の女[じゃたい‐おんな]▽解説 『怪奇談絵詞』に描かれている妖怪のひとつで、顔は美しい人間の女、それ以外の体は蛇そのものという姿をしています。 絵巻に固有名詞は記されていませんが、湯本豪一編著『妖怪百物語絵巻』(平成15年刊)では便宜的に「蛇体の女」 ...

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