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■首長竜の霊[くびながりゅう‐れい]▽解説 昭和45年(1970)、福島県いわき市大久町入間沢における首長竜(フタバスズキリュウ)発掘調査の終了時に行われた慰霊祭にて、供養の対象とされたものです。 フタバスズキリュウは白亜紀後期(約8500万年前)の水生爬虫類で、昭和43 ...

■半田沼の赤べこ[はんだぬま‐あか‐]▽解説 福島県伊達郡桑折町の半田沼の主は赤牛(あかうし、あかべこ)であると伝えられています。 文治年間(1185~1190)、源義経が金売吉次を伴って平泉の藤原秀衡方へ向かおうとしていたときのこと。奥州の悪路である半田山にさ ...

■赤べこ[あか‐]▽解説 「赤べこ」は会津若松に伝わる張り子人形の一種で、子供の魔除け・疱瘡除けとして長く親しまれてきました。現在では福島県を代表する郷土玩具として県外でもよく知られています。 白い縁取りと黒の斑点が描かれた真赤な首振り牛で、現在の型は明 ...

■おっぱいぶらさげた婆様[‐ばさま]▽解説 福島県相馬郡飯館村に伝わる昔話に登場するものです。 昔、鈴木法印という頭のてっぺんに穴のある(未詳)法印さまがいて、野手上の森で断食籠りをしていました。 ある夜、ばんどり(むささび)を狩りに出ていた三浦のじさまとい ...

■山鯨[やまくじら]▽解説 肉食禁忌の意識がまだ根強かった江戸時代後期、獣肉を売り、あるいは食べさせる店(ももんじ屋)では猪のことを「山鯨」という隠語で呼びつつ、公然と客に提供していました。猪肉が鯨肉に似ていたため、また鯨の一種すなわち魚の肉であるというこ ...

■赤猪[あかい]▽解説 赤い猪にまつわる伝説は『古事記』にある大国主命の話がよく知られています。  因幡の八上比売(やがみひめ)を娶った大国主(大穴牟遅)は、同時に求婚していた大勢の兄たち(八十神)から激しい嫉妬を向けられることとなりました。 伯耆国手間山本に ...

■猫鬼[ねこおに]▽解説 湯本豪一氏が蒐集した物品を中心に妖怪関連の資料を紹介する『日本の幻獣図譜』(2016年刊)によれば、福島県いわき市好間町の一部地域には、古くから鶏鬼、猫鬼、狐鬼、熊鬼という四種類の有角の幻獣の言い伝えがあったといいます。 同書には湯本 ...

■斑猫喰[はんみょうくい] ▽解説  『黒甜瑣語』にある怪鳥です。  伊達の掛田という所には古池があり、あるときここに赤い鳥が浮かんでいました。  鳥は山鳩ほどの大きさでしたが、周囲は水面から木陰にいたるまで鳥の体色を反射して火のような紅に染ま ...

■べろ長[-なが] ▽解説  福島県会津地方でいう妖怪です。  磐梯山付近の川や沼の水を長い舌で吸い上げ干からびさせたり、吸った水を村に向け吐き出して洪水を起こすなどの悪事を働いたといいます。  あるとき、べろ長に困った農民達が偶然この地を訪れて ...

■朱の盤[しゅ-ばん] ▽解説  福島県や新潟県でいう妖怪です。  新潟県三条市見附町近くの元町に朱盤がいたといいます。朱色の盤のような顔の大坊主だったため、この名で呼ばれたようです。  この辺りには青石塔があり、よくない所だといわれていました。 ...

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