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■建礼獅子[けんれいじし]▽解説 天皇即位などの大礼の際に大極殿や紫宸殿の前面軒下に張り渡された『獣形帽額』に姿のある霊獣の一種です。 帽額の中央には太陽があり、瑞雲がたなびく中を霊獣たちが進む様が描かれています。 龍や鳳凰に続いてあらわれるのが「建礼(禮 ...

■唐獅子[からじし]▽解説 香川県仲多度郡琴南町美合の伝承です。 氏神さんのカラジシ(唐獅子)は山で働く人を守るといわれています。 雌雄一対で、雄は氏神さんの命令があれば犬に姿を変えて駆けだし、雌もその後に従います。また、雌は弁当の丸い団子をいつも口にくわ ...

■獅鬼[ししおに]▽解説 佐賀県西松浦郡大川野(現・伊万里市)に伝わる妖怪です。 長久二年(1041)頃の出来事です。 大川野の眉山、未申(南西)の方角に巨岩があり、その下に空いた大きく深い穴の中には獅鬼、あるいは獅牛と呼ばれる体長二丈の恐るべき怪獣が棲みついてい ...

■唐獅子童子[からじしどうじ]▽解説 江戸時代の絵本『猿の山入唐獅子童子』は、源頼光主従による酒呑童子退治の物語の登場人物をすべて動物に置き換えて展開したもので、鬼の頭領である酒呑童子に相当する存在は「唐獅子童子」となっています。 唐獅子童子に挑むのは猿( ...

■洟垂獅[はなったらしし]▽解説 曲亭馬琴の読本『夢想兵衛胡蝶物語』にあるものです。 漁師の夢想兵衛は夢うつつの心地でいるとき出会った浦島仙人から釣竿を授けられます。この竿を骨として作った凧に乗って飛び立った夢想兵衛は、大千世界を見極めるべく異国異郷を巡 ...

■シーサー▽解説 沖縄地方で知られる魔除けの像の一種で、名前は「獅子」を琉球語で発音したものです。 その源流は大陸や本州の獅子、あるいは狛犬の像などと共通し、古代オリエントのライオンまでさかのぼることができるといわれています。 火災や悪霊の類を退けるため ...

■獅子[しし]▽解説 獅子は古代中国でライオンをもとに想像された獣で、ライオン自体の呼称としても通用しています。 古来、獅子(唐獅子)は百獣の王、瑞獣と考えられ、美術品の意匠として巻毛の鬣を蓄えた勇壮な姿で描かれてきました。 また、獅子の身に生じて肉を食い ...

■怖獅子[おそろしし]▽解説 幕末に流布したと考えられる風刺画『怖獅子花畠ニテ一橋戯図』に描かれた獣です。  図にある怖獅子の顔と胴体は「会津」の文字で構成され、花の咲き乱れる橋の上に立っています。 獅子は美濃生まれで東国育ち、徘徊して人を傷つけるなどの ...

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