タグ:猫

■猫鬼[みょうき]▽解説 病を引き起こすと考えられた鬼の一種で、鎌倉末期頃の写本が伝わる『伝屍病肝心鈔』などにその名が挙げられています。 『伝死病種事』や『渓嵐拾葉集』には病鬼たちの外見的特徴が記された箇所があり、それによると猫鬼は頭は猫で体は人、赤い衣 ...

■猫又童子[ねこまたどうじ]▽解説 鼠を主人公とした十返舎一九作、寛政九年(1797)刊の黄表紙『家内安全鼠山入』に登場する猫です。 作中では専ら「二又猫」と呼ばれ、猫又童子という名が出てくるのは一回きりです。 大黒様のお使いである白鼠・源頼光は打出の小槌のお ...

■まもう▽解説 『土佐お化け草紙』にある妖怪です。 名は「猫股 一名まもふと云」と記され、髪を振り乱し牙を剥く髭面の化物として描かれています。 詞書によると、これは年経た赤猫が白髪山に住んで形を変えたものと伝えられています。 この猫股は疱瘡の者や眠りたが ...

■庚申山の山猫[こうしんやま‐やまねこ]▽解説 曲亭馬琴作『南総里見八犬伝』に登場する妖怪です。 下野の郷士の子・犬村大角(いぬむらだいかく)が仁義八行の霊玉を得た八人の勇士「八犬士」に加わるまでの物語に敵役として現れ活躍します。 時は文明十二年(1480)。  ...

■猫鬼[ねこおに]▽解説 湯本豪一氏が蒐集した物品を中心に妖怪関連の資料を紹介する『日本の幻獣図譜』(2016年刊)によれば、福島県いわき市好間町の一部地域には、古くから鶏鬼、猫鬼、狐鬼、熊鬼という四種類の有角の幻獣の言い伝えがあったといいます。 同書には湯本 ...

※性的な表現が含まれます。 ご注意ください■ねこまら▽解説 『百慕々語』など、妖怪を題材とした春画にみられるもので、「ねこまらやしき」「猫まらの怪」といった名が付けられています。 年経た猫が化けるという「猫また」をもじったもので、大猫の頭部と二股に分かれ ...

■猫の化物[ねこ‐ばけもの]▽解説 大町桂月著『絵入訓話』(大正5年)内の「百鬼晝行」で紹介された四十一種の妖怪のうち、最後に挙げられているものです。 第四十一番の化物は二足で立ち上がる猫の姿で、片手でひげをつまんで伸ばすような仕草をとっています。 これはや ...

■岡崎の化け猫[おかざき‐ば‐ねこ]▽解説 文政十年(1827年)初演、四世鶴屋南北作の歌舞伎『独道五十三駅(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』は東海道の各宿場を舞台に劇が展開されるという趣向で、その中に十二単を着た化け猫が登場するくだりがあります。これを元にした話 ...

■有馬の化け猫[ありま‐ば‐ねこ]▽解説 講談などを通して広まった化け猫話のひとつで、俗に鍋島、岡崎の化け猫と共に三大化け猫に数えられています。 江戸は赤羽にあった久留米藩有馬家の江戸屋敷を舞台にした怪猫譚で、岡崎の化け猫に次いで多く映画化もされています ...

■鍋島の化け猫[なべしま‐ば‐ねこ]▽解説 実録本、芝居や講談の演目として江戸時代後期から明治頃に広く知られた怪猫譚のひとつで、肥前国佐賀藩の御家騒動にまつわる風聞を脚色して作られた物語です。 俗に岡崎、有馬の猫と共に三大化け猫のひとつに数えられ、明治末 ...

↑このページのトップヘ