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■尼彦[あまびこ]▽解説 尼彦は「アマビコ」型の予言獣の一種で、明治期に風説を書き残したものと思しき資料でその姿を確認することができます。 肥後国熊本県領内の真宇郡にて、毎夜猿の声で人を呼ぶものがありました。 柴田五郎左衛門という者が声の主の言うことを聞 ...

■アマビエ▽解説 江戸時代の瓦版にみえる妖怪で、京都大学付属図書館所蔵の弘化三年(1846)四月中旬と刊記のあるものが現在にその姿を伝える資料となっています。 この摺物は絵と文章で構成されており、絵は波の上に出現した妖怪の姿を描いたものです。髪は長く、目は菱型 ...

■ごじゃごじゃ狸[‐たぬき]▽解説 熊本県宇土郡三角町郡浦村に伝わる妖怪です。 これは八柳地区の高瀬家に伝えられていた話で、東京がまだ江戸と呼ばれていた時代の出来事であるといいます。 三角の山村・八柳には高瀬新之丞藤原勝近という、飛ぶ鳥をも撃ち落とす鉄砲 ...

■キリシタン竜[-りゅう]▽解説 熊本県天草郡松島町樋合島に伝わるものです。 天草諸島のうち永浦島と前島の間にある池島という小島には大穴があり、そこに二匹の大竜が住んでいました。 この竜が世に現れ、島に住みつくきっかけとなったのは、寛永十四年(1637)に始まっ ...

■イデモチ ▽解説  熊本県球磨郡に伝わる妖怪です。  「さかま淵」に住んでおり、名は淵の主の意であるといいます。  淵の底には障子が立ててあり、イデモチはその中に住んでいるとされます。また、腹にある吸盤で人を取り殺すともいわれています。 ...

■荒川弾正[あらかわだんじょう] ▽解説  熊本県天草郡五和町に伝わる河童です。  鬼池の宮津に棲んでいた河童の大将で、多くの家来を従えており、身体は大きく、背には苔が生えていたといいます。他の河童と違い、決して人の尻を取ることはありませんでし ...

■山童[やまわろ] ▽解説  各地の山間部でいう妖怪で、特に九州地方にその分布が顕著であるといわれています。名前はやまわらわとも読むほか、ヤマワランベなどの呼び名もあります。  人や牛馬に悪戯をしたり、山仕事の手伝いをするといわれています。   ...

■おばけの金太[‐きんた] ▽解説  熊本県に伝わる郷土玩具です。  黒烏帽子をかぶり、真っ赤な顔をした男のからくり人形で、後部の紐を引っ張ることで目を見開き、舌を突き出します。  19世紀中頃から作られ始めたといい、そのモデルとなったのは加藤清 ...

■山女[やまおんな]▽解説 各地の山間部でいう女の妖怪です。 山姥の類で、土地によって様々な性質が伝えられています。 熊本県下益城郡での山女は、髪の毛が地につくほど長く、節があるといいます。また、人に会うとゲラゲラと笑い、同時に人の血を吸うといいます。  ...

■アリエ▽解説 明治9年(1876)6月17日の『甲府日々新聞』で報じられた妖怪です。 あるときから肥後国青鳥郡の海に四本足の奇怪なものが現れ、夜になれば往来へ出て鱗を光らせながら歩くようになりました。 怪物は通る者を呼び止めますが誰一人として寄りつこうとはせず、 ...

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