タグ:湯本コレクション

■三頭龍[さんとうりゅう]▽解説 広島県三次市の日本妖怪博物館(もののけミュージアム)には、湯本豪一氏が蒐集した妖怪資料のひとつとして「三頭竜のミイラ」と称される物体が少なくとも二体収蔵されており、近年各種の展覧会に出品されています。 「ミイラ」は昭和期に ...

■チクショウ▽解説 日本妖怪博物館(広島県三次市)蔵、東海坊散人作の『妖怪尽くし絵巻』(昭和時代)に描かれている妖怪の一種です。 骨だけの獣のような外見で、頭および背骨と肋骨は人のもので、四足が獣の骨で構成されています。 名は「チクシャウ」と記されていて、チ ...

■ちからここ▽解説 方郁作『百物語化絵絵巻』(江戸時代)に描かれている妖怪です。 『化物絵巻』(国立歴史民俗博物館蔵)にある「大化」や尾田淑太郎『百鬼夜行絵巻』にある名称記載のない妖怪と同系統のもので、土佐派の「百鬼夜行絵巻」の類に描かれた丸く赤い妖怪が元と ...

■鬼人面[おにじんめん]▽解説 『人面草紙』に描かれている謎の「人面」の一種です。 節分の場面に描かれた赤鬼の姿をした「人面」で、豆をぶつけられながらも「そのおまん(饅頭)を食べさせてくれろ」と傍に置いてあった饅頭に関心を寄せています。 また、豆をまく人面 ...

■馬肝入道[ばっかんにゅうどう]▽解説 湯本豪一氏が収集した化物尽くし絵巻に描かれている妖怪の一種です。 黒衣を纏った大きな鼻と耳、白い髭が特徴的ですが、類例が発見されていないこともあってなぜ馬肝入道という名前なのかはよく分かっていません。 ▽註・化物尽 ...

■雷龍[らいりゅう]▽解説 湯本豪一氏が入手した妖怪にまつわる資料のひとつとして紹介されているもので、現在公刊されている書籍では『日本の幻獣図譜』(2016年)で確認することができます。 同書でいう「雷龍のミイラと古文書」は、一見して何らかの爬虫類と思われる生 ...

■チョキチョキ▽解説 東海坊散人なる人物が昭和期に制作した『妖怪尽くし絵巻』に描かれている妖怪です。 山羊のような獣の頭部に、角ではなく巨大な和鋏がついているという姿をしており「チョキチョキ」という名前の他には何も記されていません。 同作にある他の妖怪と ...

■人面[じんめん]▽解説 『人面草紙』と題された絵草紙に大量に描かれている、極端な下膨れで凸型になった顔に細い目、常にたたえた微笑などが特徴的な登場人物群です。 『人面草紙』は妖怪関連の資料の蒐集を行っている湯本豪一氏が入手した肉筆本で、『古今妖怪纍纍  ...

■猫鬼[ねこおに]▽解説 湯本豪一氏が蒐集した物品を中心に妖怪関連の資料を紹介する『日本の幻獣図譜』(2016年刊)によれば、福島県いわき市好間町の一部地域には、古くから鶏鬼、猫鬼、狐鬼、熊鬼という四種類の有角の幻獣の言い伝えがあったといいます。 同書には湯本 ...

■チクリ▽解説 湯本豪一著『古今妖怪纍纍』(2017年刊)所載の『妖怪尽くし絵巻』(東海坊散人作、昭和時代)に描かれている妖怪のひとつです。 顔は髷を結った女、体は蠍という奇抜な姿の妖怪で、「チクリ」と名付けられています。 なお、女の顔は既存の図版を模倣したもの ...

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