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■片車輪[かたしゃりん]▽解説 かつて水木しげるの著書で紹介されていた妖怪です。 1990年代から2000年代に発表された妖怪図鑑・事典系の書籍においてみられる名で、描かれた姿や語られる性質は「片輪車(かたわぐるま)」そのものです。 たとえば『日本妖怪大全』(1991 ...

■毛だけの妖怪[け-ようかい]▽解説 水木しげるが遭遇した奇妙な物体です。 これは『日本妖怪大全』など、水木しげるの妖怪図鑑・事典系の書籍の「毛羽毛現」の項目で語られるもので、水木が家族と共に富士山の山小屋(別荘)に行ったときの出来事とされています。 一 ...

■化け鯨の祟り[ば‐くじら‐たた‐]▽解説 水木しげるの紙芝居作家時代の体験として語られる怪異で『日本妖怪大全』など妖怪図鑑・事典系の著書において「化け鯨」の挿話として披露されています。 あるとき、水木しげるは『化け鯨』と題する紙芝居の制作に着手しました ...

■藻で覆われた人[も‐おお‐ひと]▽解説 雑誌『怪』の連載記事「水木しげるの妖怪目撃画談」にて紹介された妖怪です(2001年刊行・第12号掲載分。原表記は「藻でおおわれた人」)。 滋賀県彦根市の読者からの投稿。 ある年の十月頃の夜、塾の帰りで自転車を漕いで暗い夜 ...

■豆獣[まめじゅう]▽解説 『水木しげる幻獣事典』(1985年刊)など、水木しげるの著作において紹介されているものです。 「豆獣」なるものは目鼻のない小さな軟体生物のような姿で描かれています。 解説によれば、これは人の心の中に棲みついていて、修行や特別な勉強を ...

■のっぺら▽解説 『週刊少年マガジン』昭和42年(1967)第37号掲載の「トップ画報 百鬼夜行」(水木しげる画)にある妖怪です。 巨大な「妖怪玉手箱」から飛び出した恐ろしい妖怪たちという設定のこの図は、大徳寺真珠庵蔵『百鬼夜行絵巻』などの構成を参考にして描かれたも ...

■うそつき神[‐がみ]▽解説 1966年の『週刊少年サンデー』第37号「びっくりふしぎ大特集 日本の魔神」では、水木しげるの絵によって多様な異形の神々が紹介されています。 うそつき神は「みえない神さま」として紹介されたもののひとつで、入れ子のように口から別の頭 ...

■死人憑[しびとつき]▽解説 水木しげるの著作では「死人憑」という、死者に何かが憑いたために骸が動いたり言葉を発する妖怪が、因幡岩美郡の事例と共に紹介されています。 この話の元になったのは寛保(1741~1744)頃の『因府夜話』(佐藤景嶂著)にある怪談で、荻原直 ...

■木の魂と石の魂[き‐たましい‐いし‐たましい]▽解説 水木しげる著『妖怪なんでも入門』の第一章「妖怪を知る7つのポイント」では、第1のポイント「妖怪とはどんなものだろう!!」と題して、妖怪という概念についての平易な解説がなされています。 その冒頭部分は「 ...

■提灯お岩[ちょうちん‐いわ]▽解説 歌舞伎『東海道四谷怪談』では、夫である伊右衛門の策謀により非業の死を遂げたお岩の亡霊は、大詰の蛇山庵室の場面では様々なかたちで出現して伊右衛門たちを脅かし追い詰め、やがては死へと導きます。 その演出のひとつに、伊右衛 ...

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