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■二尺の顔[にしゃく‐かお]▽解説 明治二十七年刊『百物語』にある、御山苔松なる人物によって語られた怪談です。 これは御山氏の家に年久しく仕える佐太郎という実直な老僕が若い頃に体験したことであるといいます。 ある夜中、赤坂から四谷へ行く急用ができた佐太郎 ...

■泥田坊[どろたぼう]▽解説 木原浩勝と中山市朗による現代の実話怪談集『新耳袋』第三夜(1998年刊)所収「どろたぼう」にて語られる妖怪です。 神田神保町の某出版社に勤めていた女性の体験談です。 編集長から「ここで夜を明かさんほうがいい」と深夜の残業を止められ ...

■千人の娘[せんにん‐むすめ]▽解説寛政三年(1791)に出された芝全交作、歌川豊国画の黄表紙で、「道成寺」もののパロディ作品である『京鹿の子娘鯲(どじょう)汁』の登場人物です。 その昔、両国柳橋に眞那古(まなご)の荘司(しょうじ)という金銭などの口入(斡旋、仲介業) ...

■金亀[きんき]▽解説 明治十三年(1880)八月六日の『東京日日新聞』には、麹町で見つかった金色の亀についての記事があります。 麹町区の斯波正造の家では、その年の一月に生まれた洋犬(かめ)を飼っていました。 この犬は空腹になると石をくわえてきてはわんわんと吠え ...

■団子婆[だんごばば]▽解説 江戸の番町七不思議のひとつに数えられる妖怪です。 六番町通りに城(じょう)孫三郎という旗本の屋敷があり、この家では団子を作ることが固く禁じられていました。 それはかつてこの家で起きたとある怪事に由来するものでした。 以前は城家 ...

■布団の怪[ふとん‐かい]▽解説 松谷みよ子『現代民話考』(昭和61年)や村上健司『妖怪事典』(平成12年)では、布団にまつわる怪異を「布団の怪」と称して、『ゆがたい 宮古島の民話』(宮古民話の会・昭和54年)に収められた話を紹介しています。 これは大平洋戦争が終結 ...

■三眼の妖僧[みつめ‐ようそう]▽解説 明治七年(1874)開版の錦絵版『東京日日新聞』(落合芳幾画)のうち、同年九月に発行されたものに描かれている妖怪です。 錦絵新聞は先に報道されて新聞記事になった事件を錦絵に起こし、文章を平易に書き改めて添えたもので、この ...

■もぞうす様[‐さま]▽解説 東京都八王子市の恩方に伝わるものです。 昔、上恩方の狐塚に山本某という百姓がいました。 彼はまだ独身で男振りもよかったため村娘たちの憧れの的となっていましたが、実は二世の契りを交わした美しい恋人がいました。 山本家の近所には ...

■耳かじり女[みみ‐おんな]▽解説 都市伝説と呼ばれる話のうちよく知られるもののひとつとして、耳のピアス穴から出ていた謎の白い糸を引き抜いたところ、実はそれが視神経であったために失明してしまうというものがあります。 「耳かじり女」はこの話から派生した怪談 ...

■有馬の化け猫[ありま‐ば‐ねこ]▽解説 講談などを通して広まった化け猫話のひとつで、俗に鍋島、岡崎の化け猫と共に三大化け猫に数えられています。 江戸は赤羽にあった久留米藩有馬家の江戸屋敷を舞台にした怪猫譚で、岡崎の化け猫に次いで多く映画化もされています ...

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