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■犀[さい]▽解説 大陸からの知識の伝来によって、日本では犀(サイ)は水牛のような体で、頭には大きな角(大抵は長い一本角や長短二本の角として描かれるようです)、足に蹄、背には甲羅を有する水辺の獣と考えられ、火難を退ける霊獣として扱われました。そのため、各地 ...

■色問蝙蝠[いろどいこうもり]▽解説 『みんなの学校の怪談 赤本』(常光徹編著、平成7年刊)にあるもので、新潟県の読者から寄せられた投稿として収録されています。 固有の名はつけられていませんが、朝里樹著『日本現代怪異事典』(平成30年)では「色問蝙蝠」と命名され ...

■海出人[うみでびと]▽解説 海から現れて予言をしたという妖怪で、アマビコ、アマビエなどの所謂「予言獣」の一種といえるものです。 清流亭なる人物による由来書「海出人之圖」と題された錦絵でその姿をみることができます。「うみでびと」の読みは湯本豪一著『日本の ...

■切り子さん[き‐こ‐]▽解説 常光徹著『学校の怪談「D」高原のきもだめし』(2013年刊)に新潟県からの投稿として乗る妖怪です。 ある学校で、四階の二番目のトイレの前に行って「切り子さーん」と呼びかけると、そのトイレに住む切り子さんが現れて首を切断されてしまう ...

■さとりの兎[‐うさぎ]▽解説 新潟県東頚城郡牧村に伝わるものです。 昔、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいて、冬になるとお爺さんはかんじき作り、お婆さんは機織りをして暮らしていました。 この家には毎日山から古いこうのひねた(年を経た)兎が遊びに来てお ...

■氷柱女房[つららにょうぼう]▽解説 東北地方や新潟県などに伝わっているもので、氷柱女、しがま女房、すが女房、かねこおり女房などの呼び名もあります。 ある若者が軒に下がった氷柱を鋸で切りながら「この氷柱のように美しく、色の白い女房がほしい」と呟きます。  ...

■五郎狐[ごろうぎつね] ▽解説  新潟県十日町市吉田に伝わる化け狐です。  この狐は大昔の「金毛九尾の狐」の生まれ変わりで、鉢の猫山の奥で生まれ、鉢と高島の村境に巣穴を作って棲んでおり、鉢の五郎狐と呼ばれていました。  巣穴は五郎狐が五百年 ...

■おサゴさん ▽解説  新潟県西頚城郡青海町に伝わるものです。  青海町八久保にある松原の洞穴には「おサゴさん」と呼ばれる猿がいました。  この猿は糸魚川域へ入っては様々な道具を持ってきており、村人は婚礼や法事のときには、鶏や兎と引き換えにお膳 ...

■殺生石[せっしょうせき] ▽解説  栃木県那須地方などに伝わる怪石です。  妖婦玉藻前となって鳥羽上皇の寵愛を受けていた九尾の狐は、正体を見破られて三浦介、上総介らによって射殺されますが、その骸は毒石となって鳥獣を殺し続け、玄翁和尚に打ち砕か ...

■朱の盤[しゅ-ばん] ▽解説  福島県や新潟県でいう妖怪です。  新潟県三条市見附町近くの元町に朱盤がいたといいます。朱色の盤のような顔の大坊主だったため、この名で呼ばれたようです。  この辺りには青石塔があり、よくない所だといわれていました。 ...

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