タグ:憑物

■犬神鼠[いぬがみねずみ]▽解説 山口県阿武郡相島に伝わる憑物の一種です。 犬神憑きの家にいるもので、口が長い二十日鼠のような姿をしており、一家に七十五匹の群れをなしているといいます。 犬神や管狐など憑物の類には七十五匹の群れをなす、七十五匹に増えるなど ...

■山犬[やまいぬ]▽解説 山犬とはオオカミの呼称のひとつとして全国的に用いられてきた名で、1603年の『日葡辞書』にも既に狼を意味する言葉として掲載されています。 おおむね狼と同一の動物の名称として用いられているようですが、本草学の分野などでは「豺(やまいぬ) ...

■満寿守大神[ますもりおおかみ]▽解説 昭和期に大阪府大阪市東淀川区の中津町あたりに建立された稲荷社の由来について、次のような話が伝わっています。 昭和八年の三月頃、裏通りのとある一家のお内儀の気が変になりました。 続いて同家の十二、三歳の娘も異状を呈す ...

■ヒーヒ猿[‐ざる]▽解説 岡山県御津郡に伝わる妖怪です。 『現行全国妖怪辞典』(佐藤清明著、昭和10年)によれば、これは病人に憑いて無神経にさせるものだといいます。  ...

■コロコロ ▽解説  大分県速見郡豊岡町の某村某家は「犬神持ち」の家系といわれていました。  この家は農家兼石工だったものの、代々精神を病む者を多く出して子孫も死に絶えたといいます。  ある代の婆さんは「犬神使い」と呼ばれ、部落の両側を流れる川 ...

■おきよさん ▽解説  兵庫県三原郡広田村に伝わる狸です。  淡路島の広田村門内の藪に棲むという狸で、明治の頃には次々と人に祟ったといわれています。  「おきよさん」という呼び名の由来は、門内に昔住んでいた「おきよ」という女だとされています。 ...

■おヨシさん ▽解説  明治44年7月の『埼玉新報』には「小児狐に魅る」と題した以下のような記事が掲載されています。  茨城県北相馬郡高須村に住む櫻井彌吉の6歳になる孫・好文は、明治44年6月初旬より病に罹っていました。  食事は平素と変わらず摂ってい ...

■人形神[ひんながみ] ▽解説  富山県礪波地方に伝わる憑物の一種です。  ヒンナとは人形のことで、かつては急に財産家となった家があると「あの家はヒンナを祀っている」などと噂されました。  ヒンナ神は「墓場の土を三年の間に持ってきて三千人の人 ...

■猫神[ねこがみ] ▽解説  中四国地方などには、犬神と同様の性質を持つ憑物として猫神と呼ばれる妖怪が伝承される地域があります。  『茅窓漫録』には「西国雲州辺りに狐蠱犬蠱あり。俗に犬神といふ。四国に蛇蠱あり。俗に土瓶といふ。備前、備後の猫神、猿神、東 ...

■犬神[いぬがみ] ▽解説  代表的な憑物のひとつで、主に中国地方西南部、四国や九州の農村地帯でいうものです。  犬神を使役する者や犬神の憑いている家は犬神持ち、犬神筋などと呼ばれました。  人為的に作られる憑き物とされることもあり、その場合にはいくつか ...

↑このページのトップヘ