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■牛鬼[うしおに]▽解説 昭和43年(1968)に公開された大映映画『妖怪百物語』および『妖怪大戦争』に登場する妖怪の一体「うしおに(牛鬼)」は、たてがみを生やした三つ目の獣のような個性的な姿をしています。いずれの作品でも妖怪が大挙して現れるシーンに登場するのみ ...

■照兜魚[てるとうお]▽解説 明治時代に日本を訪れたイギリス人リチャード・ゴードン・スミスが記録した怪談に登場するものです。 荒俣宏編訳『ゴードン・スミスの日本怪談集』(2001年)所収「出雲の大山」の記述に基づいて内容を紹介します。  物語は正保三年(1646)か ...

■猪石[ししいし]▽解説 『出雲国風土記』に記されているものです。 あるとき所造天下大神命(大国主神)が狩りをして猪を追ったところ、二頭の猪とそれを追っていた犬が共に石と化しました。その形は猪、犬に異なるところがなく、それが後の世にも残っていたためこの地を ...

■化け鯨[ば‐くじら]▽解説 水木しげるの著作などで紹介されている妖怪です。 昔、島根の隠岐島あたりでは、夜になると不思議な鳥と共に奇怪な魚群が海岸に現れることがあったといいます。 その中には巨大な骨だけの鯨もいて、潮が引くと他の怪魚と共に沖へと出ていき ...

■鳶鬼[とびおに]▽解説 福岡県立美術館寄託の化物尽くし絵巻に描かれている妖怪です。 詞書によれば、これは出雲国の海浜に出たものであるといいます。 また、小さな魚や鳥、鼠を食べたといい、現れてからしばらくすると死んでしまったとあります。 絵巻に描かれた鳶 ...

■野馬[のうま] ▽解説  島根県邑智郡日貫村に伝わるもので、人を取り食らう一つ目の妖怪だといわれています。  日貫村で銑鉄を製造していた頃、この野馬が出たという話が伝わっています。  ある夜、たたらで銑を作っている者が寝ていると、どこからとも ...

■影鰐[かげわに] ▽解説  島根県迩摩郡温泉津に伝わる妖怪です。  船が航行している最中、海に映った船夫の影をこの鰐(サメのこと)が飲むと、その船夫は死んでしまうとされます。  ある船夫が、航海中に影わにを撃ち殺したことがありました。  しか ...

■オショネ ▽解説  島根県松江市八束町遅江に伝わる妖怪です。  ある寒い日に、漁師が舟で沖待ち(魚が網にかかるまで待つこと)をしていました。あまりに寒いので釣鐘(炬燵のようなもの)に当たって過ごしていたところ、ふと気付くと目の前に大きな山があ ...

■八岐大蛇[やまたのおろち] ▽解説  日本神話に登場するもので、八つの頭をもつ大蛇と解釈されます。  『日本書紀』では八岐大蛇、『古事記』では八俣遠呂智と表記されています。  『古事記』に基づいて物語を概説します。  高天原から出雲国肥川上流 ...

■盥目[たらいめ] ▽解説  島根県松江市島根町加賀に伝わる妖怪です。  ある人が息子を連れて船で烏賊釣りに出たところ、たらい目が追ってきたといいます。  盥目は黒島にでるお化けで、盥のような目をしているといいます。   ...

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