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■福龍[ふくりゅう]▽解説 山梨県甲府市ではかつて龍をかたどった木彫りの郷土玩具が制作販売されており「甲斐の福龍」と呼ばれていました。 これは昇天する龍をタツノオトシゴのような姿勢で表現したもので、1950年代に二十人町の早乙女勉が創始したものでした。辰年の ...

■ヨゲンノトリ▽解説 山梨郡市川村の名主・喜左衛門が記した『暴瀉病流行日記』安政五年八月の記事には、黒白二つの頭をもつ鳥の図とともに次のような風説が書き留められています。 このような烏が去年(安政四年)の十二月に加賀国白山に現れて「八、九月頃に世の人々が九 ...

■葡萄血塊[ぶどうけっかい]▽解説 出産の際、人間の子でなくケッカイ(血塊)というものが生まれる場合があり、これが産婦の命に危害を及ぼすとする伝承があります。 また、妊娠異常のひとつで胎児由来の組織が子宮内でぶどう粒のような嚢胞となる胞状奇胎(ぶどう子)のこ ...

■金色の鹿[こんじき‐しか]▽解説 享保九年(1724)から宝暦三年(1753)まで甲府勤番を務めた野田成方が甲斐国での見聞をまとめた『裏見寒話』にある話です。 山梨郡塚原村に元武兵衛という漁師がいました。 ある年の五月雨(梅雨)の末頃の夜、武兵衛は八王子山頂に登って ...

■白蔵主[はくぞうす]▽解説 狂言『釣狐』では、狐罠のために一族をみな失った老狐が、罠を仕掛けた猟師の叔父にあたる白蔵主という僧に化けて彼の前に現れ、狐釣りをやめさせようとします。 狐の白蔵主は玉藻前狐が殺生石に変じた故事を引いて殺生を戒め、今後の狐釣り ...

■目だらけの化物[め‐ばけもの]▽解説 山梨県甲府市に伝わる妖怪です。 西山梨群玉諸村、三の宮の西方およそ二町の所に、大橋あるいは行逢橋と呼ばれる古い橋があり、昔はそこに目だらけの化物が出たといわれています。 ある男が夜遅くにこの辺を通りかかり、子を抱い ...

■川天狗[かわてんぐ] ▽解説  東京都奥多摩、神奈川県津久井郡、山梨県南都留郡、埼玉県秩父地方などに伝わる妖怪です。  東京都西多摩郡小河内村、多摩川の大畑淵には川天狗が昔住んでいたといいます。  川天狗は人に危害を加えず、いつもしょんぼりと ...

■蟹坊主[かにぼうず] ▽解説  大蟹あるいは化け蟹、蟹の化物などとも呼ばれる妖怪で、寺院の伝説や昔話として各地に伝わっています。  何度新しく住職がやってきても、その度にまたいなくなってしまう無住の寺に、あるとき旅の僧侶が泊まります。  する ...

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