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■油取り[あぶらと‐]▽解説 何らかの材料に用いる等の目的で人間の血や油をしぼり取る者たちがいるという話は古くからあり、たとえば人の血で絞り染めを作る「纐纈城」型の話は『今昔物語集』巻十一などにみられます。同様の話は全国に民話としても伝わっていました。  ...

■ヤマノケ▽解説 インターネット上から広まった怪談に登場する怪物です。 朝里樹著『日本現代怪異事典』によれば、インターネット掲示板『2ちゃんねる』オカルト板のスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(洒落怖)」2007年2月5日の投稿が初出だといい ...

■飯食ね聟[ままか‐むこ]▽解説 山形県新庄市に伝わるもので、日本各地に伝わる「食わず女房」「飯食わぬ女房」と呼ばれる種の昔話から派生したものと思われます。  ある所に爺様、婆様とその娘が三人で暮らしていました。 娘は聟をとる年頃となり「飯(まま)食(か)ね ...

■鳩人間[はとにんげん]▽解説 『山形民俗』第8号(平成6年)に掲載された高橋敏弘によるコラム「鳩人間と言う怪物」で紹介されている妖怪です。 記事によれば、鳩人間は山形県山形市松波にて古くから伝承されてきた妖怪だといいます。 これは魔界の使いで、人間が脳髄を ...

■トント昔コ[-むかし-]▽解説 山形県最上郡最上町に伝わる妖怪です。 昔、ある童(わらす)が「トント昔コ、トント昔コ聞くでェ」とあまりにせがむので、年寄りが一晩に百もの昔コ(昔話)を語ったことがありました。 すると、「トント昔コ」という化物(モコ)コが出てき ...

 ■夜陰の入道[やいん-にゅうどう]▽解説 『新御伽婢子』にある妖怪です。 羽州最上の北寒河江庄谷地という所に八幡宮があり、円福寺の城林坊という僧が社の奉祀を務めていました。 寺と社の境目には、幅五間、長さ六、七間ほどの堀があります。水面には睡蓮が浮かび、 ...

■安隆寺坊主[あんりゅうじぼうず] ▽解説  『因果物語』(片仮名本)「破戒ノ坊主死シテ鯨ト成ル事」にあるものです。  羽州最上川の河口、坂田辺りの磯辺に、あるとき体長12、3間の黒い鯨が打ち寄せられてきました。  この鯨の背には「安隆寺」という大き ...

■雪女郎[ゆきじょろう] ▽解説  雪女の類の呼び名のひとつです。  雪女郎は各地で雪女と同様の怪異として語られています。  山形県地方では、産女のように人に赤子を抱かせたり、怪力を授けるとされました。また、人間の子をさらって喰うなどともいいま ...

■手之子大明神[てのこだいみょうじん] ▽解説  『奇談雑史』に記されているものです。  延宝二年(1674)、出羽国米沢領内の村に住む男が、領主の命によって遠方へ奉公に出ることになりました。  男には妻がおり、自分の留守中に他の男と密通することを心 ...

■網剪[あみきり] ▽解説  鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に描かれている妖怪です。  鋏をもつエビのようなものが家の縁側に浮かんでいる姿で描かれています。  この図に詞書は付されていませんが、これは網とアミ(糠蝦。アミ科の節足動物の総称)とをかけて ...

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