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■兎の祟り[うさぎ‐たた‐]▽解説 医事評論誌『関西医界時報』第327号(1937)の雑報記事「医事世相」では、次のような出来事について語られています。 宮城県柴田郡川崎村に暮らす四人の若者が、臘(旧暦12月)二十八日に蔵王山の麓で兎を捕獲しました。彼らがその兎を殺し ...

■大手の白けつ[おおて‐しろ‐]▽解説 宮城県登米市登米町に伝わるものです。  万治元年(1658)のある日。 横山外記の子である某が城勤めを終えた帰り道、大橋のあたりにさしかかった時のことです。 白い「けつ」を出した怪物が橋の下から大声をあげて某に襲いかかっ ...

■ハフコホツ狐[‐ぎつね]▽解説 宮城県桃生郡広淵村に出たという化け狐で、呼び名の由来として次のような話が伝わっています。 かつて広淵村には年貢米を貯蔵する伊達家の御蔵場があり、付近には老狐・古狸が沢山棲んでいて村人を怖がらせていました。 ある夜のこと。 ...

■ヤマノケ▽解説 インターネット上から広まった怪談に登場する怪物です。 朝里樹著『日本現代怪異事典』によれば、インターネット掲示板『2ちゃんねる』オカルト板のスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(洒落怖)」2007年2月5日の投稿が初出だといい ...

■貪多利魔王[とんたりまおう]▽解説 宮城県と山形県の境にある船形山の伝説を記した書物『船形山手引草』にある魔王です。 『船形山手引草』は船形山の民俗に関する調査を行っていた吉田潤之介(1918~2000)が収集した資料のひとつで、元は升沢地区(宮城県黒川郡大和町) ...

■おまんにちべろべろ▽解説 宮城県栗原郡一迫町には、次のような「食わず女房」の話が伝わっています。 昔、ある所に欲たかりの家がありました。 この家の息子は稼いでも稼いでももっと稼ぎたいと考えるような欲深い性根の持ち主で、嫁に食事を与えるのも惜しんでひたす ...

■お化けしめじ[-ば-] ▽解説  きのこが化ける話は各地に伝わっていますが、宮城県白石市には次のような話があります。  昔ある山奥に貧しい寺があり、和尚が独りで暮らしていました。  そこへある頃から、毎晩、和尚が床に入ると白い笠と白い着物を着た ...

■奇妙蛇[きみょうじゃ] ▽解説  明治三十九年に宮城県宮城郡七ヶ浜村で捕獲された奇妙な蛇です。  佐藤勘太郎という人が七ヶ浜村字代ヶ崎で捕えたもので、その胴の長さは二寸、幅は一寸、首の左右に尾のごときもの、胴の左右にも足のごとき尾が生えていま ...

■雪女郎[ゆきじょろう] ▽解説  雪女の類の呼び名のひとつです。  雪女郎は各地で雪女と同様の怪異として語られています。  山形県地方では、産女のように人に赤子を抱かせたり、怪力を授けるとされました。また、人間の子をさらって喰うなどともいいま ...

■疱瘡婆[ほうそうばば] ▽解説  只野真葛の『奥州波奈志』にある妖怪です。  文化年間(1804~1817)初期、蝦夷松前に出兵があった頃のこと、陸奥国七ヶ浜大須で疱瘡(天然痘)が大流行し、多くの死者が出ました。  この頃から、死者の墓を暴いて遺体を喰う ...

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