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■天地震動斎[てんちしんどうさい]▽解説 安政の大地震以後に制作された作者不明の「鯰絵」のひとつ『鯰之讎討(なまずのあだうち)』に描かれている怪人です。 同作には「鯰の仇討ち」の顛末として次のような話が記されています。 安政二年(1855)十月二日亥の刻頃、江戸 ...

■難義鳥[なんぎちょう]▽解説 安政の大地震後に出された作者不詳の「鯰絵」の一種に描かれている怪鳥です。  大地震の翌晩四つ時より、吉原遊郭の真上ならびに芝居町の辺りに怪しい鳥が現れ、甚だ哀れな声で鳴いたといいます。 諸々の職人たちが肴を調え酒盛りをして ...

■稼鳥[かせぎどり]▽解説 「難獣」と同じ図に描かれている鶴を模した寄せ絵の鳥で、安政の大地震後の景気を象徴しています。 「稼鳥」は安政二年(1855)の十月三日(安政江戸地震の翌日)より出現したもので、頭には木魚のごとき赤い冠毛があり、仏法僧の三要を具えている ...

■ユリヤケ▽解説 安政(1854~1860)の大地震の後に作られた画図に描かれている獣です。 これは「寄せ絵」と呼ばれるものの一種で、獣の体は震災により職にあぶれた人々の道具や勢いを失った芸能に関する品、地震の被害を伝える割れた瓦などで構成されています。  曰く、 ...

■苦動明王[くどうみょうおう] ▽解説  安政の大地震後に出された鯰絵『出現苦動明王』に描かれているものです。  壊れた土蔵の屋根に出現した苦動明王なる神は、額は親父、顔は鯰、体は雷神で火炎を背負っているという、とてもくどい姿をしています。それゆえにこ ...

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