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■二尺の顔[にしゃく‐かお]▽解説 明治二十七年刊『百物語』にある、御山苔松なる人物によって語られた怪談です。 これは御山氏の家に年久しく仕える佐太郎という実直な老僕が若い頃に体験したことであるといいます。 ある夜中、赤坂から四谷へ行く急用ができた佐太郎 ...

■目だらけの化物[め‐ばけもの]▽解説 山梨県甲府市に伝わる妖怪です。 西山梨群玉諸村、三の宮の西方およそ二町の所に、大橋あるいは行逢橋と呼ばれる古い橋があり、昔はそこに目だらけの化物が出たといわれています。 ある男が夜遅くにこの辺を通りかかり、子を抱い ...

■大腕[おおうで] ▽解説  明治34年の『神戸新聞』に連載された「怪談百物語」にある妖怪です。  播州宍粟郡に山中善右衛門という、正直で情け深いものの貧しい暮らしを送っている男がいました。  日々の生活にも窮し、あるとき善右衛門は良い仕事を求め ...

■毛脚[けあし] ▽解説 『夜窓鬼談』にある妖怪です。  愛知県東部の本宮山に参詣に来た豊橋の商人某は、山の中腹を過ぎた辺りで悪天候に見舞われ、やむなく傍にあった木の根元に腰を下ろしました。  暫く休憩していると、十六歳ほどの若い女が着物の裾を ...

■朱の盤[しゅ-ばん] ▽解説  福島県や新潟県でいう妖怪です。  新潟県三条市見附町近くの元町に朱盤がいたといいます。朱色の盤のような顔の大坊主だったため、この名で呼ばれたようです。  この辺りには青石塔があり、よくない所だといわれていました。 ...

■再度の怪[さいど-かい] ▽解説  一度怪異に出会った人が、驚いて逃げた先などで同じ怪異にもう一度遭遇するというもので、怪談集や各地の伝承に様々な種類のものが残されています。  柴田宵曲は『妖異博物館』の中で、これら怪異の総称として「再度の怪」という語 ...

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