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■牛女[うしおんな]▽解説 兵庫県の六甲山周辺に出ると噂されていた妖怪です。 牛女は牛の頭に人の体をした女で、赤い着物を着ているといいます。これに遭遇すると事故に遭うと恐れられていました。 戦前、とある屋敷または屠殺場に生まれ、座敷牢に幽閉されていた牛頭 ...

■草刈火[くさかりび]▽解説 『西播怪談実記』にある怪火です。 元文(1736~1741)のはじめ、五月雨の頃に、佐用郡佐用村の半七という者が姫路へ赴き逗留していました。 本来の用事は思うように進まなかったため、半七はある日の夕方にふと思い立って飾東郡蒲田村の知人 ...

■隠れ婆[かく‐ばば]▽解説 兵庫県神戸市の平野町に伝わる妖怪です。 隠れ婆(かくればば、かくればばあ)は路地の隅や家の行き止まりなどにいて、子供を捕まえてしまうといいます。 そのため子供が夕方にかくれんぼをすることは戒められました。 このような妖怪の名は ...

■伊佐々王[いざさおう]▽解説 播磨国宍粟郡の安志(兵庫県姫路市)に出たという巨大な鹿です。 『峯相記』によれば、その昔、安志の奥には伊佐々王という大鹿が棲んでいたといいます。その身の丈は二丈余、角は七又に分かれ、背には笹もしくは苔が生え、目は日光のごとく ...

■為篠王[いざさおう]▽解説 淡路島の先山にある千光寺の縁起に登場するものです。 延喜元年(901)のことといいます。 播州上野(宍粟郡)の深山に為篠王と呼ばれる大猪(背に笹を負っているとも白い大猪ともいわれます)が出没し、山野を荒らしまわっていました。 猟師の忠 ...

■姫鬼[ひめおに]▽解説 狂言『首引』に登場する鬼です。  鎮西八郎為朝(和泉流。大蔵流では「鎮西ゆかりの者」として人名は特定されていない)が播磨の印南野を通りかかった時のことです。 突然目の前に恐ろしい鬼が現れて、為朝を取って食おうと襲いかかってきました ...

■長七の犬[ちょうしち‐いぬ]▽解説 平仮名本『因果物語』には「家の狗 主の女房をねたみける事」と題する話があります。 摂津国兵庫のあたりに、大坂から酒を取り寄せて商いをする長七という者が住んでいました。 あるとき両親を亡くし、女房もいまだないために全くの ...

■赤穴宗右衛門[あかなそうえもん]▽解説 上田秋成による怪異小説集『雨月物語』の第二話「菊花の約(ちぎり)」に登場する人物です。 播磨国加古の里に丈部左門(はせべさもん)という学者が暮らしていました。 彼は清貧を好み、書物を唯一の友として、雑多な日用品や調度 ...

■皿かぞえ[さら‐]▽解説 鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にある妖怪です。 井戸から半身を出した女の幽霊らしきものが火を吹き出しており、その火が三枚の皿を宙に巻き上げているかのように描かれています。 これは、ある家の下女が十枚組の皿のうち一枚を井戸に落とし ...

■氷ノ山の神竜[ひょうのせん‐しんりゅう]▽解説 『閑田次筆』にあるもので、但馬国豊岡の鷺橋という人が著者の伴蒿蹊に送った文に記されていたことであるといいます。 氷ノ山は但馬、播磨、美作、因幡に跨っているため四箇の山とも呼ばれ、霊験の地とされていました。 ...

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