タグ:今昔画図続百鬼

■輪入道[わにゅうどう]▽解説 鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に描かれている妖怪です。 火炎をまとった車輪の中央、轂(こしき、こく)の部分に男の顔がついているという妖怪で、「車の轂に大なる入道の首つきたるが、かた輪にてをのれとめぐりありくあり。これをみる者魂 ...

■魃[ひでりがみ]▽解説 魃(ばつ)は大陸に伝わる日照りをもたらす神で、書物を通じて日本にも情報が伝わってきたものです。  『山海経』「大荒北経」には妭(魃)という名の女神についての記述があります。妭は黄帝の娘で、黄帝と対立する蚩尤の眷属である応竜と雨師、風 ...

■邪魅[じゃみ]▽解説 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』に描かれている妖怪「邪魅」は、下半身が茫洋とした獣のような姿をしており「邪魅は魑魅の類なり。妖邪の悪鬼なるべし」と記されています。 「魑魅(ちみ)」とは山林の気から生じる妖怪、魍魎(もうりょう)とは山川木石の ...

■陰摩羅鬼[おんもらき]▽解説 漢訳仏典を総集した『大蔵経』にその名があるとして紹介される怪鳥です。 林羅山による怪異小説集『怪談全書』には、中国宋代、廉布の『清尊録』にあるものを訳した「陰摩羅鬼」の話が収録されています。 宋の時代、鄭州の崔嗣復(さいしふ ...

■魍魎[もうりょう]▽解説 「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」といえば種々の妖怪変化の総称として用いられる四字熟語で、『春秋左氏伝』宣公三年の条にみえる語句が由来といわれています。山林の木から生じる妖怪が魑魅、山川木石の精怪が魍魎(罔両、罔象、方良、蝄蜽)とされ ...

■皿かぞえ[さら‐]▽解説 鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にある妖怪です。 井戸から半身を出した女の幽霊らしきものが火を吹き出しており、その火が三枚の皿を宙に巻き上げているかのように描かれています。 これは、ある家の下女が十枚組の皿のうち一枚を井戸に落とし ...

■狒々[ひひ]▽解説 狒々(比々)は日本の各地で山間部に棲むといわれていた怪獣で、猿を大きくしたような姿、あるいは年功を経た猿が化したものなどと考えられました。 もとは中国に伝わるもので、『本草綱目』によれば、狒々は大陸の南西に棲息しており、人のような形を ...

■骨女[ほねおんな] ▽解説  『今昔画図続百鬼』にある女の妖怪です。  牡丹灯籠を提げた異相の女が描かれ、「これハ御伽ばうこに見えたる年ふる女の骸骨、牡丹の灯籠を携へ人間の交をなせし形にして、もとハ剪灯新話のうちに牡丹灯記とてあり」と記されてい ...

■水虎[すいこ] ▽解説  もとは中国に伝わる妖怪で、日本では主に河童の別名として用いられ、長崎県や青森県などでは伝承上に水虎の名がみられます。  『本草綱目』によれば、水虎は三、四歳の小児のようで鱗があり、膝頭が虎の爪に似ていると解説していま ...

■覚[さとり]▽解説 人の考えていることを自在に読み解くことの出来る妖怪で、各地の民話に登場します。 さとる、おもい、山鬼、黒ん坊などとも呼ばれることもあります。また、天狗や狐狸、山姥などが人の心を読む存在として昔話に登場する場合もあります。  さとりの ...

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