■イセポテレケ▽解説 アイヌに伝わる兎と波に関する俗信です。 海に白波が立つ様子をイセポ(兎)テレケ(跳ねる)と言い、沖では兎の名を口にしないことになっていました。うっかり兎の名を呼んでしまった場合、波が来て海が荒れると考えられていました。そのため、イセポに ...
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イワイセポ
■イワイセポ▽解説 アイヌに伝わる妖怪の一種です。 山中に棲む悪鬼の一種で、名前のイワは岩山、イセポは兎を意味します。 その身体は甚だ大きく、兎のような形をしていて、耳の長さは二、三尺もあるといいます。また、体色は黒く、鳴く声は鹿のようであるとされていま ...
イソポトノ
■イソポトノ▽解説 イソポトノあるいはイセポトノはアイヌの伝承にみられる大きな兎で、イセポは兎、トノ(殿)は王または有力者などを意味する語です。 北海道千歳郡千歳町(現・千歳市)にあったオサツコタン(長都集落)の人々の間では、ポロヌプリ(馬追山)にイソポトノがい ...
カパトトノマト
■カパㇳトノマㇳ▽解説 アイヌに伝わるカムイユーカラ(神謡)に登場する女神で、その名は「こうもり(kapat)奥方(tonomat)」を意味します。 天を住まいとし、縫物をして日々を過ごす蝙蝠の女神は、あるときアイヌコタン(人間界)から聞こえてきた、菜摘みに出た女たちの口 ...
ニシヲカムイ
■ニシヲカムイ ▽解説 北海道石狩市浜益区に伝わる妖怪です。 夏の夕暮に海から怪物が上陸し、山の方へと行きました。 海にいた時は黒ずんだ物に見えた怪物は、上陸すると風のようにその形を捉えられなかったといいます。また、これは特に害はなかっ ...
ホヤウカムイ
■ホヤウカムイ ▽解説 アイヌに伝わる蛇神で、洞爺湖など湖沼の主とされました。 名前のホヤウは蛇、カムイは神を意味する言葉です。ホヤウやオヤウカムイともいい、神名はラプシヌプルクル(翅の生えている魔力ある神)、他にはサキソマエップ、サクソモアイ ...
ペンタチコロオヤシ
■ペンタチコロオヤシ ▽解説 樺太アイヌに伝わる妖怪で、その名は「ペンタチ・コロ・オヤシ」で「松明を・持つ・おばけ」を意味しています。 夜中に松明をかざして歩き回り往来の人々に怪をなすといい、次のような話が伝わっています。 樺太東海岸の北部にトユク ...
ミンツチ
■ミンツチ▽解説 アイヌに伝わる妖怪で、ミンツチカムイ、ミントチ、ニントチなどとも呼ばれます。 日本語では河童あるいは人魚と訳されます。 川や池、湖に棲む凶悪な人獣で、多くの事故を起こす存在だといいます。 その姿については様々な説があります。 赤い肌を ...