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■旅人馬[たびびとうま] ▽解説  九州や山陰地方など、各地に伝わる昔話に登場するものです。  地域により細かな違いはありますが、おおむね以下のような内容で語られていました。    昔、あるところに裕福な家の子と貧しい家の子がいました。  貧富 ...

■馬魔[ぎば] ▽解説  『想山著聞奇集』にある妖怪です。  馬が提馬という病で突然死することを、尾張美濃ではギバと呼んでいたといいます。  このギバというのは一種の魔物で、馬の鼻から体内に入って尻から出ていくともいわれています。  『想山著 ...

■鉄馬[てつめ] ▽解説  三十巻本『仏名経』所収『大乗蓮華宝達菩薩問答報応沙門経』が説く沙門地獄(破戒僧が堕ちる地獄)のひとつ「鉄車鉄牛鉄驢鉄馬地獄」にいるとされる馬です。  鉄車鉄牛鉄驢鉄馬地獄には四つの門があり、広さは十五由旬(一由旬は約11~ ...

■龕の精[がん-せい] ▽解説  沖縄県山原地方に伝わる妖怪です。  龕とは死体を収めた棺を入れる輿のことで、これの精霊が怪異をなすと考えられていました。  今帰仁村運天のブンブン坂(ビャー)という所に、大きな牛になったり馬になったりして向かってく ...

■馬癇[うまかん] ▽解説  人の体内にあって病を引き起こすという病虫の一種です。  『針聞書』では赤い体に白い足をした馬のような姿で描かれています。  同書によれば、これは馬癇と呼ばれる心臓の積聚(しゃくじゅ=さしこみ、癇癪)で、生じてから成長するのに日 ...

■馬鬼[ばき] ▽解説  佐藤有文の著作にある妖怪です。  『妖怪大全科』(昭和55年刊)には人間にいじめられた馬の祟りが馬鬼になったとの記述があり、挿図として昭和43年の大映映画『妖怪百物語』『妖怪大戦争』に登場した妖怪「うまおに」のスチル写真が使 ...

■馬鬼[うまおに] ▽解説  馬の妖怪の一種で、愛媛県や大分県に伝わっています。  愛媛県喜多郡大川村では、城主が乗っていた白馬の霊が馬鬼になったといわれています。  元亀から天正(1570~1591)の頃までは蔵川に城があり、左京之介という城主がい ...

■首切れ馬[くびき-うま] ▽解説    首のない馬の妖怪で、首なし馬、首切り馬などとも呼ばれます。  日本各地に伝わっていますが、四国(特に徳島県地方)の伝承がよく知られています。  その内容は多様であるものの、大部分は特定の日時および場所に首のな ...

■馬の足[うま-あし] ▽解説  馬に関する怪異の中には、その足だけが出現するというパターンがいくつか確認されています。   福岡県の伝承には、夜になると古塀から出た木の枝に馬の足がぶら下がっていることがあり、その下を通ると蹴飛ばされるというもの ...

■野馬[のうま] ▽解説  島根県邑智郡日貫村に伝わるもので、人を取り食らう一つ目の妖怪だといわれています。  日貫村で銑鉄を製造していた頃、この野馬が出たという話が伝わっています。  ある夜、たたらで銑を作っている者が寝ていると、どこからとも ...

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