藻で覆われた人

■藻で覆われた人[も‐おお‐ひと]

▽解説

 雑誌『怪』の連載記事「水木しげるの妖怪目撃画談」にて紹介された妖怪です(2001年刊行・第12号掲載分。原表記は「藻でおおわれた人」)。

 滋賀県彦根市の読者からの投稿。
 ある年の十月頃の夜、塾の帰りで自転車を漕いで暗い夜道を行く投稿者の前に、ランニングをしているような人影が近づいてきたといいます。
 それは全身が緑色の藻で覆われているような者であったため、投稿者は驚いてその場を離れました。振り返るとそこにはもう誰もいなかったといいます。
 この投稿者は数日後にも奇妙な体験をしています。
 夜中に目を覚ましたところ、真っ赤な手が顔を鷲掴みにせんと近づいてくるのが見えたため、部屋の灯りをつけるとそれもいつの間にか消えていたといいます。

 この体験談を元に「藻でおおわれた人」の妖怪画が描き起こされ、水木しげるは「これはおそらく、つくも神といわれている妖怪の一種かもしれない」というコメントを寄せています。

 


 無気味な夢でも見ているような茫洋とした不思議な雰囲気の体験談で良いですね。
 でもなんでこれが付喪神なんですかね? つく藻……アッ