まもう

■まもう

▽解説

 『土佐お化け草紙』にある妖怪です。

 名は「猫股 一名まもふと云」と記され、髪を振り乱し牙を剥く髭面の化物として描かれています。
 詞書によると、これは年経た赤猫が白髪山に住んで形を変えたものと伝えられています。
 この猫股は疱瘡の者や眠りたがる夜伽の者を一口に食べてしまうといいます。
 
 年老いた猫の尾が二股に分かれ「猫股(猫又)」になるという伝承は全国でよく知られたものですが、この絵巻では尾についての記述はありません。


▽註

・『土佐お化け草紙』…土佐で描き継がれていたらしい妖怪絵巻。16の妖怪譚を収録したもので、堀見家本と佐川町教育委員会本の2種が知られている。前者は江戸中期~後期、後者は安政6年(1859)の作。

▽関連

猫又


 
 およそ猫とも思えない、パーティーグッズの鼻眼鏡をかけた雷親父みたいな異形の猫股です。びっしり生えた歯も尋常じゃないし、手もなんかやばいです。絵巻にも「まもふまもふ、おそろしやおそろしや」って書いてあるのでこれはやはり恐ろしい姿なのです。