えびぞう

■えびぞう

▽解説

 江戸時代の化け物尽くし絵に描かれていたらしい妖怪の一種で、いまのところ辻一輝『化物集』に「ばけ物寿司えびぞう」とあるものが確認されています。

 その名のとおり象の頭に海老の体がついたような妖怪で、鼻は長く身は赤く、市川に住んでいることは人のよく知るところであり、様々なものに化けるといいます。


 歌舞伎役者の名跡「市川海老蔵」をもとに描かれた妖怪のようです。


▽註

・『化物集』…辻一輝作。嘉永6年(1853)。60種の化物が描かれた画帳。過半数は図のみだが後半には名と性質が記された妖怪が載る。制作の経緯等は不詳。



 そのまんまな発想で爽快です。でもゾウとエビがくっついてるとけっこう異形感あってかっこいいですね。好き。