■えびぞう
▽解説
江戸時代の化け物尽くし絵に描かれていたらしい妖怪の一種で、いまのところ辻一輝『化物集』に「ばけ物寿司えびぞう」とあるものが確認されています。
その名のとおり象の頭に海老の体がついたような妖怪で、鼻は長く身は赤く、市川に住んでいることは人のよく知るところであり、様々なものに化けるといいます。
歌舞伎役者の名跡「市川海老蔵」をもとに描かれた妖怪のようです。
▽註
・『化物集』…辻一輝作。嘉永6年(1853)。60種の化物が描かれた画帳。過半数は図のみだが後半には名と性質が記された妖怪が載る。制作の経緯等は不詳。
そのまんまな発想で爽快です。でもゾウとエビがくっついてるとけっこう異形感あってかっこいいですね。好き。
コメント
コメント一覧 (5)
江戸時代の創作妖怪は本当にギャグが効いてて馬鹿馬鹿しくて面白いですねw
「化物集」なんだか面白そうですね!
凄く読んでみたいです!!
化物集の他の妖怪も是非描いて欲しいです!
江戸時代の創作妖怪をもっと紹介してください!
牙にエビの髭が絡んでるのが個人的にツボです
「歌舞伎役者かよ!」って突っ込みが今の人でも容易にできてしまうのもいいですね。伝統芸能すごい。
『化物集』は以前ヤ○オクに出てたのが確認されただけで、その後に書籍に掲載されたりとかしてないっぽいんですよね…化物のラインナップおもしろいし、絵もやわらかいタッチで愛嬌があるので好きなんですよ
あと『怪奇談絵詞』との関連もうかがえる内容だったので注目してるのです
機会が巡ってきたらまた何か紹介したいです
>>2. 電子もぐら さん
獣類の頭にムシっぽい体って牛鬼なんかと同じ組み立て方ですものね! 姿だけみると普通に強そうに映る。
牙に巻きついてるおひげはエビとゾウのハイブリッド感が上手く表現されていていいですよね。
個人的には西洋の古い世界地図の片隅に描いてあっても違和感ないデザインだと思ってます
>>3. 骸骨 さん
検索してみました。アニメにも出てたんですねぇ…
やっぱりエビとゾウくっつけた姿なんだなぁと納得
>>4. あ さん
そうだね海老蔵だね