猪石

■猪石[ししいし]

▽解説

 『出雲国風土記』に記されているものです。

 あるとき所造天下大神命(大国主神)が狩りをして猪を追ったところ、二頭の猪とそれを追っていた犬が共に石と化しました。その形は猪、犬に異なるところがなく、それが後の世にも残っていたためこの地を「宍道(ししぢ)郷」と呼ぶようになったといいます。
 猪の石は一つが長さ二丈七尺、高さ一丈、周囲五丈七尺で、もう一つが長さ二丈五尺、高さ八尺、周囲四丈一尺とされています。

 島根県松江市宍道町にある石宮神社の境内には、この犬石、猪石とされるものが今も残され祀られています。


▽註

・『出雲国風土記』…出雲国に関する古代の地誌。同国九郡の地理、地名の由来、伝説等について記す。和銅6年(713)の詔によって撰進された風土記のひとつで、天平5年(733)完成とされる。


 
 昔の人や獣ってわりと急に石化しちゃうんでびっくりしますよね。