■うそつき神[‐がみ]
▽解説
1966年の『週刊少年サンデー』第37号「びっくりふしぎ大特集 日本の魔神」では、水木しげるの絵によって多様な異形の神々が紹介されています。
うそつき神は「みえない神さま」として紹介されたもののひとつで、入れ子のように口から別の頭が次々と出ているという姿で描かれています。
以下、付された説明文を引用します。
「これにとりつかれると、やたらにうそをつきたくなる。よくいえば、想像力が豊かになるのだ。これにとりつかれたら、漫画家になれるとか!?」
なお、実際にこのような神が民間に伝わっていたかは定かではありません。
今年も11月30日、水木しげるの命日なので、ゆかりある妖怪を描きました。
きっと何か元になった絵があるのでしょうが、このデザインの素晴らしさたるや! そして口から出たものがまた別の何かを吐き出して頭が連なっているさまに嘘からまた嘘が生まれる「うそつき」の名がハマっていてとても楽しい。
水木さんにもうそつき神が憑いていたのか? うそつき神自身もどこかのうそつきによって生み出されたのか? なんだかメタな妖怪像にも見えてきますね(深読み)
コメント
コメント一覧 (2)
まあ、リアルな取材を重ねていない漫画は薄っぺらで大して面白くもないんですが
水木先生の作品では自身の経験をベースに描かれた「のんのんばあとオレ」シリーズが
好きです。リアルな昭和の少年時代の話なのか?と思えば妖怪…のようなものを感じた
体験がスッと入ってきて独特の虚虚実実感。ちくま文庫出版の文章版も楽しく読んでいました
僕はこの本持っていないので
ほかにはどんなカミサマが載ってるのかおしえていたただきたい