トイレの花子さん

■トイレの花子さん[‐はなこ‐]

▽解説

 主に日本全国の小学生の間で噂される、学校のトイレに出没する少女の霊です。
 1980年代から「学校の怪談」流行期の90年代に最もよく語られたといわれますが、その数十年以前から原型となる話が伝わっていたようです。
 全国的に広まっている著名な妖怪談であるため、その内容も多彩で、噂の細かな差異も多数記録されています。
 また「トイレの花子さん」の存在を前提とした派生系の妖怪、怪談や類話も枚挙に暇がないほど生み出されており、トイレ以外に出没する話も含めると「花子さん」にまつわる話は厖大な数にのぼります。

 学校の三階の女子トイレ、三番目のドアを三回ノックして「花子さん、遊びましょう」と呼びかけると、「はーい」と応える少女の声が聞こえます。
 これが「花子さん」という霊で、ここから更に「何して遊ぶ?」などと問いを重ねてくることもあります。
 声を発するだけとされることもあれば姿まで見せることもあり、問いかけへの回答次第で遭遇した者は死に至るとされる場合もあります。
 
 赤いスカートをはいたおかっぱ頭の少女の幽霊として想像されることが多く、トイレに現れるのはトイレで非業の死を遂げたためだと理由がついていることもあります。
 特定の色や数字を嫌う、牛乳が嫌い、一〇〇点の答案用紙を見せると逃げるなど、弱点や対処法もさまざまに伝えられています。
 

 学校の怪談や妖怪を題材にした創作物で主要キャラクターに用いられることが多く、その中でヒロイックに活躍することもあった影響なのか、花子さんは子供の味方であるといわれることもあるようです。




 これが出なかった小学校はないんじゃないかというくらいあちこちで噂されてる印象のある大御所の花子さんをお迎えしまして、現代怪異ラッシュはひとまず終了となります。おもしろかったかな~?