からから小僧

■からから小僧[‐こぞう]

▽解説

 『久保田城下百物語』に描かれている妖怪です。

 頭頂に火を点した骸骨のような姿をしており、一つ目小僧が呼び集めた妖怪たちの中では最後に登場します。
 「田仲ますがだ(地名か)のくわらくわら小僧」と名付けられており、変体仮名の「わ(王)」を「り(里)」と読み違えて「くりらくりら小僧」と紹介されている場合もあります。


▽註

・『久保田城下百物語』…秋田県公文書館蔵。作者、制作年等は不明。秋田藩士が催す百物語の会に出現させるために一つ目小僧が各地の妖怪を呼び集めるという体裁で、妖怪たちの絵姿と名前が記されている。



 カラカラに乾いてるミイラっぽい妖怪でからから小僧? それともドクロな顔でカラカラ笑うんでしょうか。ふしぎ。