猿猴

■猿猴[えんこう]

▽解説

 「猿猴」とは猿類、特に手長猿を指す呼び名ですが、手長猿が生息しない日本では河童のような妖怪としても伝えられました。

 猿猴、またはそれに類する妖怪名(エンコ、エンコザル、エンコボ、エンコドンなど)は東北から九州にかけての各地に分布しており、特に中国地方や愛媛県、高知県地方で多くの伝承が確認されています。
 川や淵など水辺に棲む、頭の皿に水が溜まっている、人の尻や肝を狙う、牛馬を水中に引き込む悪戯をする、金気を嫌って農具を恐れる、左右がつながった長い手をもつ、助けてくれた人間に恩返しをするなど、他の地域における河童の類と同様の性質が伝わっています。


▽関連

河童