骸骨妖怪

■骸骨妖怪[がいこつようかい]

▽解説

 『日本の妖怪大図鑑』(昭和53年)など、中岡俊哉の著作で紹介されている妖怪です。

 これは身の丈10メートル以上もある骸骨の妖怪で、目だけを不気味に光らせて人間を襲い、さらには骨の手で人間を握り潰し、ガリガリと食べてしまうといいます。
 そして、この妖怪を退治する方法はまったくなかったと記されています。
 

 挿図に用いられたのは伝・丸山応挙筆『波上白骨座禅図』で、当然これは骸骨妖怪なる存在を描いたものではなく、説明文は完全な創作であると思われます。

 


 退治不能というとんでもない特性の持ち主! 名前がもう少しちゃんとしてれば後の創作物でスターになれたかもしれなかったのに……。