コロコロ

■コロコロ

▽解説

 大分県速見郡豊岡町の某村某家は「犬神持ち」の家系といわれていました。
 この家は農家兼石工だったものの、代々精神を病む者を多く出して子孫も死に絶えたといいます。

 ある代の婆さんは「犬神使い」と呼ばれ、部落の両側を流れる川の橋の下に棲んでいた犬神を拾って帰り、自宅の床下に飼っていたといわれています。
 婆さんは犬神をコロコロと呼んで愛玩し無数に飼育していましたが、犬神はあまり数が増えすぎると飼い主まで食い殺すので、ときに間引きをしていたそうです。

 この地域でいう犬神は白黒斑の鼬のような動物で、一般人にはその姿は見えず、宙を歩いて移動するので足音も聞こえないとされていました。


▽関連

犬神





 犬神といえば有名な「作り方」にはじまり、何かと憑物特有の禍々しいイメージがつきまといます。
 でもこの話だとなんか可愛らしい名前付けちゃってるし、普通の犬猫みたいに拾って帰ったものだし、変にほのぼのとした要素があって複雑な気分になってしまいますね。