馬癇

■馬癇[うまかん]

▽解説

 人の体内にあって病を引き起こすという病虫の一種です。

 『針聞書』では赤い体に白い足をした馬のような姿で描かれています。
 同書によれば、これは馬癇と呼ばれる心臓の積聚(しゃくじゅ=さしこみ、癇癪)で、生じてから成長するのに日数がかかる虫だといいます。
 針術による治療が有効であり、瀉(瀉法。漢方の一療法)を施してはならないとされています。


▽註

・『針聞書』…茨木元行著。鍼灸に関する医術書。永禄11(1568)年。病を引き起こす虫が図入りで多数紹介されている。


▽関連

病虫