■耳女[みみおんな]
▽解説
『日本の妖怪大図鑑』(昭和53年刊)など、中岡俊哉の著作で紹介されている妖怪です。
解説によると、耳女は大きな耳の妖怪で、その耳の大きさは子供の背丈ほどもあるのだといいます。この巨大な耳に目鼻口がついており、地を這うようにして動いていたといいます。
更にはこの耳女がぞろぞろと行列をつくって通ることもあったとされています。
挿絵には耳女の行列が描かれており、先頭を歩く耳女だけは人間と同じ五体を具えていますが、後続の耳女たちは巨大な片耳(顔)に足が生えているだけという異様な姿をしています。
不気味極まる容姿で当時の少年たちにトラウマを刻みつけたであろう妖怪の一体です。
コメント
コメント一覧 (4)
子供時代の恐怖は至高の妖怪体験ですよね。耳女はかなりインパクトある絵なので子供の頃にみたら悪夢の種になっただろうなーと想像します。
胃ぶらりんや投げ捨て魔人は佐藤有文本によく出てくる連中ですね。
外国妖怪なのにこの和風っぽいネーミングというのは絶妙なセンスです。ぶらりん。