影鰐

■影鰐[かげわに]

▽解説

 島根県迩摩郡温泉津に伝わる妖怪です。

 船が航行している最中、海に映った船夫の影をこの鰐(サメのこと)が飲むと、その船夫は死んでしまうとされます。

 ある船夫が、航海中に影わにを撃ち殺したことがありました。
 しかし、帰郷した彼は浜を歩いているとき、魚の骨が足裏に突き刺さり死んでしまいます。
 この骨は、後に影わにのものであることが分かったといわれています。