デレスケボーコン

■デレスケボーコン

▽解説

 東京都小平市に伝わる妖怪です。

 いわゆる子脅しの化物で、デレスケボーコンというものに食われると脅して、泣いている子供を静かにさせていたといいます。

 幼少時代、祖母から「それ(デレスケボーコン)に食われてしまう」「ほれほれ聞こえるぞ、聞こえるぞ」などと聞かされたという男性(大正3年生)は、当時はデレスケボーコンが何か分からなかったが、今考えてみると山鳩の鳴き声だったのではないかと語っています。





 2002年に出た『江戸武蔵野妖怪図鑑』で名前を知った妖怪です(面白い響きなので、表紙にもでかでか「でれすけぼーこん」と書いてあったりします)。
 この本では「ひどく恐ろしい姿」とか「でれすけ(でれでれしている者)をおどかす亡魂(ぼーこん)という意味からきているのかも」なんて書いてあるわけですが、作者のサイトに出典として示されている『小平ちょっと昔』には、その辺の言及はありませんでした。
 しかもハトでした。ででぽっぽ。