骨なし女

■骨なし女[ほね-おんな]

▽解説

 『土佐お化け草紙』に描かれている妖怪です。

 詞書によると、骨なし女はまたの名をくらげ女ともいい、潮江のはば山に住む幽霊が年を経て骨のない女となったものだといいます。
 人死のあった家には必ず来て、夜な夜な庭木にもつれて独りにこにこと笑って遊ぶといいます。


▽註

・『土佐お化け草紙』…土佐で描き継がれていた妖怪絵巻。16の妖怪譚を収録。堀見家本と佐川町教育委員会本の2種が知られており、前者は江戸中期~後期、後者は安政6年(1859)の作。


▽関連

幽霊





 曰く「くせのあるこそ女はよけれ」だそうですよ。