■荒川弾正[あらかわだんじょう]
▽解説
熊本県天草郡五和町に伝わる河童です。
鬼池の宮津に棲んでいた河童の大将で、多くの家来を従えており、身体は大きく、背には苔が生えていたといいます。他の河童と違い、決して人の尻を取ることはありませんでした。またの名をサザナミ二郎といい、宮津の人々は「サザナミ二郎の氏子だから、溺れんごてしてくれろな」と言ってから泳いだといいます。
荒川弾正は宮津の者が溺れていれば、たとえそれが他国の川や池であっても神通力を発揮して助けるという奇特な河童でした。あるとき数人が薩摩川内川で溺れたところ、宮津の者だけは弾正の家来の河童に助け出され、他の地域出身の者はみな溺れ死んでしまったといいます。
▽関連
・河童
やたら地元出身者贔屓ですね。
コメント
コメント一覧 (3)
綺麗…あ、teraさんの色つけが素晴らしいからか^^
青い河童いいですよね。ただ荒川弾正が本当は何色だったかはわからないんですけども・・・
何故彼が河童のサガに逆らってまで人間を守っているのかはわかりませんが、
地元の人間「だけ」は助けるというややもすれば理不尽なしばりに、
かえって強固なプロ意識的な信念を感じます。