■小豆洗い[あずきあら-]
▽解説
小川や水路といった水辺で小豆を洗うような音を立てる妖怪です。
全国的に分布しており、小豆とぎ、小豆こし、小豆ごしゃごしゃ、小豆さらさらなど、その呼び名も様々です。
ほとんどが小豆を洗う音を立てるとしていますが、それ以外では洗濯の音、米を磨ぐ音、箸を洗う音などと伝える地域もあります。
小豆を洗うだけでなく歌をうたうとする場合もあります。
小豆洗いの正体は狐狸や鼬、川獺、蝦蟇などの動物や、荒神様、小僧の霊、木像など、伝承や文献によって異なっています。
▽関連
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小豆とりの狸
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狐
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狸
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蝦蟇
コメント
コメント一覧 (3)
箸を洗う妖怪というのは初めてきいたのですが、どこの地方に伝わるものなのでしょうか。
またそれについて詳しく載っている書籍がありましたら教えていただけないでしょうか。(手元の「妖怪事典」や「怪異妖怪と伝承データベース」などには載っていませんでした。)
「何かを洗う音」の怪が小豆じゃなく箸を洗う「箸洗い(淵)」は徳島の西祖谷に伝わっているようです。
勉強不足でして、僕もまだ一次資料となるようなものは読めていないのですが…該当地域の伝承を記した民俗誌や民話集を探せば見つかるだろうと思います。お力になれずすみません! また注意して見ておきます……
子供「食べないでくださーい!」
小豆洗い「食べないよ!」