■狐火[きつねび]
▽解説 狐が灯すという怪火で、各地に伝承があります。
光を発するのは狐の吐息、狐が尾を打ち合わせて生じた火、馬の骨を燃やした火、光る玉など様々にいわれます。
その明かりの有様から「狐の提灯」「狐の松明」と呼ばれることもあります。
狐火が集団で現れて移動するときは「狐の嫁入り」が行われているともいいます。
江戸の王子稲荷では、大晦日の夜に関八州の狐が官位を貰うために集まるため無数の狐火が舞うといわれました。里人はこの狐火の流れを見て豊作の吉凶を占ったそうです。
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