野宿火

■野宿火[のじゅくび]

▽解説

 『絵本百物語』にある怪火です。

 これは「狐火」でも「草原火」でもなく、田舎道や街道、山中などに出現するもので、人のいないところでほとほとと燃えては消え、消えては燃えを繰り返します。
 時として人が騒ぎ歌う声などが聞こえることもあるといいます。


▽註

・『絵本百物語』…天保12年(1841)刊の怪談集。桃山人作、竹原春泉斎画。副題『桃山人夜話』。
 

▽関連

狐火