虎にゃあにゃあ

■虎にゃあにゃあ[とら-]

▽解説

 『怪奇談絵詞』に描かれている妖怪です。

 絵巻の中に二ヶ所、計三体が描かれており、詞書には「禅宗の経文に、とらにゃあにゃあと云は是なり。慾深坊主の顔に似たり。丁銭を好んで、銭筒の竹に住む。しかも、だいのねこなでなり」「子がまた至て手がながし」などとあります。

 強欲な僧を風刺した妖怪と考えられ、「手がながし」は盗み癖があること(手長)を表しているようです。
 また「とらにゃあにゃあ」は禅宗の経文である大悲心陀羅尼の「哆羅夜耶(とらやーやー)」をもじったものと考えられます。


▽註

・『怪奇談絵詞』…幕末から明治初期の作と推定される絵巻。33の怪奇譚が収められ、九州の話や諸外国を諷刺したものが多い。



 『怪奇談絵詞』で唯一、何故か2回も描かれている妖怪です。作者が気に入ってたんでしょうか。 寅年最初の更新なので虎のお化け。牛モーモーとは関係ないです。