■忠左衛門蛇[ちゅうざえもんへび] ▽解説  広島県比婆郡東城町に伝わる怪蛇です。  昔、戸宇に忠左衛門というならず者がいました。  酒癖が悪く酔うたびに暴れ、博打を打ち、盗みを働き弱い者苛めをする、女を見れば追いかけ回すといった有様で、村人 ...

■アカマター ▽解説  アカマター(アカマタ)は沖縄県や奄美群島に棲息する夜行性で無毒の蛇です。奄美地方などではマッタブとも呼ばれます。  このアカマターが美男子に化けて女を誘惑するという、いわゆる蛇婿入り型の話が沖縄や奄美の各地に伝わっています ...

■手負蛇[ておいへび] ▽解説  『絵本百物語』にある妖怪です。  蛇を半殺しにして捨ておけば、その日の夜に家まで復讐しに来るというもので、蚊帳を吊っておけばそれより内側には入れないといいます。  翌日になって蚊帳の周りを見れば、滴った蛇の血が ...

■蛇帯[じゃたい] ▽解説  『今昔百鬼拾遺』に描かれている妖怪です。  屏風にかかる帯が舌を出す蛇のような形をあらわす様が描かれ、「博物誌に云、人帯を藉て眠れば蛇を夢むと云々。されば妬める女の三重の帯は、七重にまわる毒蛇ともなりぬべし。 おも ...

■七歩蛇[しちふじゃ] ▽解説  『伽婢子』にある怪蛇です。  京都東山の西麓、岡崎より南の方にある、かつて岡崎中納言の山荘だった場所は荒れ果てたままの状態が続き、今や住む人もありませんでした。  この草の生い茂る土地を浦井某という者が買い取っ ...

■槌の子[つち‐こ] ▽解説  胴が膨らんだ槌のような体形の怪蛇として、現在広く知られているものです。  特異な体形のほか、有毒である、鳴き声やいびきを発する、驚異的な跳躍力を持つなどの情報が付加されている場合もあります。  同様の怪は全国的に ...

※性的な表現が含まれます。  ご注意ください ...

■八岐大蛇[やまたのおろち] ▽解説  日本神話に登場するもので、八つの頭をもつ大蛇と解釈されます。  『日本書紀』では八岐大蛇、『古事記』では八俣遠呂智と表記されています。  『古事記』に基づいて物語を概説します。  高天原から出雲国肥川上流 ...

■龍蛇[たつくちなわ] ▽解説  九州地方に伝わるもので、耳のある蛇のことをこう呼びました。  佐賀県小城郡藤尾では、龍天池でタツクチナワが水面を通るときに泳いでいると、必ず河童の難に遭うといわれていました。 ▽関連 ・河童   ...

■げじげじの化物[-ばけもの] ▽解説  げじげじ(ゲジ、蚰蜒)はその異様な外見のためか、百足や蜘蛛と同じく害虫として嫌悪されたり、不吉な存在とみなされることがありました。  妖怪を題材とした江戸時代のかるたには、「げじげじの化物」という札をもつも ...

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