■肉吸い[にくす-] ▽解説  三重県熊野市や和歌山県の果無山などに伝わる妖怪です。  肉吸いは十八、十九歳くらいの美女に化けて現れ、ホーホーと笑いながら人に近付き、「火を貸してくれ」と言います。  このとき提灯を貸すと火を消され、暗くなったとこ ...

■地黄煎火[じおうせんび] ▽解説  『絵本小夜時雨』にある怪火です。  江州水口の泉縄手に、膝頭松という大木がありました。  そこで地黄煎(地黄を煎じた汁を練りこんだ飴)を売り、少しの金を蓄えている者がいましたが、盗賊に殺害されて金を奪い取られ ...

■幽霊[ゆうれい] ▽解説  死んだ者の霊魂が生前の姿をとって現れ出たものです。  未練や遺恨のある者の霊魂は幽霊として現世をさまよい、生者に、特に生前関わりのあった者に何らかの働きかけをしてくるものと考えられてきました。  日本では典型的な幽 ...

■どうもこうも  松井文庫の『百鬼夜行絵巻』など、化物尽くし絵巻に描かれている双頭の妖怪です。  片方の頭は舌を突き出し、もう片方の頭は口を閉じています。  喜多村信節『嬉遊笑覧』の「化物絵」の項に名前が挙げられている妖怪の一つで、絵巻によっては ...

■おとろし ▽解説  『百怪図巻』などの化物尽くし絵巻に描かれている妖怪です。  他にも「おどろおどろ」という名で描かれている場合もあり、松井文庫の『百鬼夜行絵巻』では毛一杯という名になっています。  鳥山石燕の『画図百鬼夜行』には、鳥居の上に ...

■利欲の心火[りよく-しんか] ▽解説  妖怪を題材としたかるたなどに見られる絵柄の一種です。  利欲とは利を貪ろうとする欲望、心火は激しい嫉妬や怒りなどの感情のことで、この図は利を貪る心が灯す火を描いたものといえます。  手にある目玉は手目と詐 ...

■蓑鼢[みのむぐら] ▽解説  『百鬼夜講化物語』に描かれている妖怪です。  曰く『山海経』(中国古代の地理書。奇怪な生物の記述が数多くある)の余り物で、両国広小路で見世物になっているそうです。  蓑鼢は「化け仲間でも、雨に遭って困らぬは俺だけだ ...

■人魂[ひとだま] ▽解説  人間の魂が形を現して飛び回るもので、おおむね尾を引いて飛ぶ丸い発光体として伝えられています。  その目撃談は古今の様々な書物に残されており、近代、現代の怪談集や体験談にも類例を頻繁にみることができます。  江戸時代 ...

■土用坊主[どようぼうず] ▽解説  神奈川県津久井郡青根村に伝わるものです。  土用には土用坊主が庭にいるので、この間に土を動かすということは土用坊主の頭を引っ掻くことになるといわれました。そのため、土いじりや草むしりは忌むといいます。 ...

■赤舌[あかした] ▽解説  鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に描かれた妖怪です。その姿は化け物尽くし絵巻に描かれる妖怪「赤口」を元にしていますが、その名の通り舌を突き出しています。  赤舌の下には水門と流れる水が描かれており、これは「舌(口)は禍の ...

↑このページのトップヘ