わりとどうでもいいことを取り上げてぐだぐだと言う記事です。 「陰陽妖怪絵巻」あるいは「陰陽妖怪絵札」「陰陽妖怪形代」という名前をまだご記憶の方はいくらかいらっしゃるのではないかと思います。  2002年に商品展開されたフィギュア(形代)とカード(絵札)で、 ...

○「日本妖怪大全」の解剖【前説】 『日本妖怪大全』といえば、水木しげるセンセイによる「妖怪図鑑/事典」系の書籍でも特に知られたタイトルであります。 もともとは1968年の週刊少年マガジン増刊号につけられたタイトルでしたが、より多くの人の目にふれているのは1991 ...

■お目出度女臈[‐めでたじょろう] ▽解説  『真佐喜のかつら』に記されているものです。  江戸は駒込にある阿部伊勢守の下屋敷には、「おめでた座敷」と呼ばれる部屋がありました。  なんであれ喜びごとがある前には、見慣れない女臈(武家などの奥向き ...

■福鼠[ふくねずみ] ▽解説  白い鼠は大黒天の使いといわれ、福をもたらす存在であると考えられてきました。  そのような鼠の話として、山口県玖珂郡や熊毛郡には以下の話が伝わっています。  昔、ある所に働き者ながら貧しい暮らしを続けるお爺さんが ...

■出世猫[しゅっせねこ] ▽解説  『駿国雑志』に、駿河国安倍郡府中城(駿府城)内の怪異として記されているものです。  城の大手門より内、河内屋敷には一匹の黒猫がいるといわれていました。  たまたまこれを見かけた者は幸運に恵まれるといい、それが ...

■座敷童[ざしきわらし] ▽解説  岩手県を中心として東北地方に伝わる妖怪です。  垂髪やおかっぱ、散切り頭で赤い顔をした子供の妖怪で、年齢はおよそ5、6歳あるいは12、3歳ほど、すなわち童子の外見だといい、土地の豪農や由緒ある旧家の奥座敷などにいると ...

■迦陵頻伽[かりょうびんが] ▽解説  極楽浄土に棲むという人面鳥身の生物です。 妙なる美声で仏法を説くといい、図像では笛などの楽器を手にした姿で表現される場合もあります。  その名はサンスクリット語のKalavinkaを音訳したもので、妙音鳥や好声鳥と ...

■神虫[しんちゅう] ▽解説  十二世紀後半に制作された『辟邪絵』(奈良国立博物館蔵)に描かれた、邪鬼や疫鬼を退散させる善神の一種です。  八本の足や羽を有する巨大な虫で、鬼を取り食らい周囲を血に染めている場面が描かれています。虫の体は鬼たちよ ...

■雲外鏡[うんがいきょう] ▽解説  『百器徒然袋』にある妖怪です。  隈取りを施したような顔が浮かぶ鏡の妖怪が描かれ、「照魔鏡と言へるはもろもろの怪しき物の形をうつすよしなれば、 その影のうつれるにやとおもひしに、動出るままに此かゞみの妖怪なり ...

■樹中住餓鬼[じゅちゅうじゅうがき] ▽解説  『正法念処経』巻十六が説く36種の餓鬼のひとつです。  樹中住餓鬼は木の中に押し込められた状態で生まれ、木賊虫(とくさむし)のように身動きもとれず大いに苦しみ続けます。  涼しい日陰をつくる木を伐り ...

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