■共命鳥[ぐみょうちょう]▽解説 中国後秦代の西域僧・鳩摩羅什(344~413)が訳した『阿弥陀経』によれば、極楽浄土には白鵠、孔雀、鸚鵡、舎利、迦陵頻伽、共命鳥(共命之鳥)の六鳥が常にあり、和雅なる声を発して仏の教えを伝え、これを聴く者に仏法僧の三宝を念じさせる ...

■ぬらりひょん▽解説 薩摩に伝わる『大石兵六物語絵巻』に登場する狐が化けた妖怪の一種で、主人公の若侍・大石兵六を脅かすために現れます。 巧みに人を騙し、髪を剃り落としてしまう薩摩の悪狐たち。その退治に出かけた大石兵六ですが、既に宇蛇、簑姥上、三目猴猿とい ...

■むしゃくしゃ坊主[‐ぼうず]▽解説 享保十六年(1731)発行の絵双六『なんけんけれどもばけ物双六』は、題の通り化物を題材とした双六で、各ますには狩野派や土佐派の妖怪絵巻から引用した妖怪の姿が描かれています。 そのなかに化物尽くし絵巻にみられる「ぬらりひょん ...

■ぬうりひょん▽解説 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に描かれた妖怪の大半は狩野派絵師らが描いた化物尽くしの絵巻にある妖怪が元となっており、絵巻にある頭の大きな老人の妖怪「ぬらりひょん」も、駕籠から出て建物(遊郭ではないかといわれています)へ足を踏み入れようとす ...

■ぬらりひょん▽解説 『自然と文化』1984年秋号に掲載された平川林木による「山陽路の妖怪」という記事で言及されている瀬戸内海の妖怪です。 それによれば、一名をヌラリヒョンという海坊主は備讃灘(備讃瀬戸。岡山県と香川県の間の海域)に多いといいます。 海上に頭大 ...

■鳥龍[ちょうりゅう]▽解説 天皇即位などの大礼の際に用いられた装飾品で、大極殿や紫宸殿の前面軒下に張り渡された『獣形帽額』の刺繍に姿のある霊獣の一種です。 鶏冠と嘴をもった鳥のような顔の四足獣で、江戸時代に描かれた帽額の模様を示す図に「鳥龍」の名が書き ...

■鶏地獄の鶏[けいじごく‐にわとり]▽解説 鶏地獄(けいじごく、とりじごく)は『起世経』地獄品が説く十六小地獄のひとつで、鳥獣を虐め、諍いを好んだ者が死後に堕ちるとされています。 この地獄には猛き炎が身に満ちた鶏がいて、罪人たちはこれに追われて蹴り踏まれ、 ...

■鶏娘[とりむすめ]▽解説 説教節の安寿姫と厨子王の物語を元にした「三庄太夫」ものの浄瑠璃や歌舞伎にみられる趣向で、親の悪行の報いでその娘が鶏の鳴き声を発するようになるというものです。 この趣向が初めて取り入れられたのは宝暦十一年(1761)初演の『由良湊千軒 ...

■雌鶏婆[めんどりばば]▽解説 岩手県遠野に伝わる妖怪です。 ある所に夫婦が暮らしていました。 いくら働いても暮らしは一向に良くならず、世を儚んだ夫は、あるとき「いっそのこと狼にでも食われて死んでしまった方がいい」と山奥に赴き、狼の巣である岩穴の前に身を ...

■天魔羅醯室陀鬼[てんまらけいしつだき]▽解説 岡山県岡山市の金山寺や愛知県名古屋市の真福寺に伝わる『伝死病種事』では、伝死病(伝尸病とも。結核などの肺病)を引き起こす五種の鬼たちの姿が図入りで示されています。 天魔羅醯室陀鬼は三番目に挙げられる鬼で、頭は ...

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